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「AIのべりすと」とは?小説生成AIツールの使い方とお絵かき機能を徹底解説!

2024.10.23(水)

「AIのべりすと」という小説家AIが話題になっていることをご存知ですか?

作者が日本人であるため、最強最大の日本語AIと言われているようです。

「AIのべりすと」は、簡単な導入文を入力しボタンを押すだけで、AIが小説を自動生成してくれます。

本記事では、「AIのべりすと」の特徴や使い方、新機能のお絵かきについて解説しています。

商用利用も可能であるため、オリジナルの小説を書いて出版することも可能です。

自分の小説を出版してみたい方や、AIが生成した小説に興味がある方は、ぜひ読んでみてください。

「AIのべりすと」とは

「AIのべりすと」とは(「AIのべりすと」より)

「AIのべりすと」とは、日本のゲームクリエイターであるSta氏が開発した文章・小説作成用のAIアプリケーションソフトウェアです。

このソフトウェアを使用することで、わずか数行の書き出しで小説を書き上げることができます。

AIは、キーワードを使わずに、自然な文章のデータを使って出力します。

さらに、出力した文章を使って、新たな文章を出力することも可能です。

これを繰り返すことで、長い文章も簡単に生み出せます。

「AIのべりすと」の特徴

「AIのべりすと」の特徴

次に、「AIのべりすと」の特徴を2つ紹介します。

誰でも小説家になれる

「AIのべりすと」を使用すれば、誰でも簡単にAIの力を借りながら小説を書くことができます。

34のジャンルが用意されており、設定するだけでジャンルに応じた展開に広がっていき、口調もジャンルに合わせて生成されます。

AIが作成した文章に加筆することで、簡単にオリジナリティに溢れた小説を作っていきましょう。

【用意されているジャンル例】

ジャンル名

備考

宇宙/スペースオペラ

宇宙に関連するもの、もしくはヒロインが出やすい。
医療もの医療に関係する単語が出やすくなる。
推理探偵もの。「ミステリー」でも可。
ダークファンタジー主人公のテンションが低い。
大航海時代舞台がヨーロッパになりやすく、船上に現れやすい。
哲学キャラがよく悩むようになる。
ハーレム複数の女性が現れやすい。
ミリタリー軍事、戦争などの関連語を併記すると精度が上がる。
ヤンデレ主人公の彼氏、もしくは彼女が出やすい。
オメガバースキャラクターブックで指定しておけばぶれない。
歴史実際の歴史背景が詳細に説明されるようになる。実在の歴史上の人物が出てくることも。
時代劇登場人物の口調が時代がかったものになり、奉行所や忍者等が登場する。だが時代考証は適当で、外来語が使われたりもする。
恐竜恐竜が登場する。舞台が恐竜時代とは限らず、現代の通学路や西部の町に突如恐竜が出現したりもする。
百合/BL同性同士で恋愛関係になりやすくなる、もしくはその関連の話題が出やすくなる。(異性の登場人物が出なくなるわけではない。)
学園学校が舞台になる。
魔法少女魔法少女に変身して戦う展開になる。
タイムトラベルタイムマシンや未来人等が登場する。
ゾンビゾンビ映画のようになる。

無料会員と有料会員の違い

 

無料会員

ボイジャー会員

ブンゴウ会員

プラチナ会員

月額料金(税込)0円1,166円1,980円3,465円
専用サーバーなし1ヶ月の出力回数6,0001ヶ月の出力回数6,000無制限
共有サーバー出力制限あり※1なしなしなし
AI文字認識量2,500字程度3,000字程度5,000字程度5,000字程度
最大出力文字数約100文字約200文字約300文字約375文字
TrinArt(お絵かき機能)のルミナ付与数※210ルミナ150ルミナ300ルミナ600ルミナ
商用利用

※1)制限後は180分利用不可
※2)一枚の生成で0.26ルミナ消費します。
※画像引用:「AIのべりすと」より

「AIのべりすと」は誰でも無料で利用できますが、出力回数に制限があり、一定回数に達すると180分間は出力できません。

有料会員になると、出力回数の制限が解除され、専用サーバーが利用できるなどのメリットがあります。

本格的に小説を書きたい方には、有料会員をおすすめします。

「AIのべりすと」の基本の使い方

「AIのべりすと」の基本の使い方(「AIのべりすと」より)

「AIのべりすと」を利用するには、基本的にサインインなしでも利用可能ですが、一定文字数を超えるとエラーになってしまいます。

そのため、適当なメールアドレスを使用してアカウント登録を行う必要があります。

ホーム画面の右上にある「新規アカウントをつくる」をクリックし、メールアドレスとパスワードを入力することで新規登録は完了です。

小説モードの使い方

登録後、サインインしたらトップページの「小説モードではじめる」をクリックすると、AIが起動します。

  • デフォルト(AIに好きに書かせます)・・・入力した文章に似せて書いていきます。
  • セリフ(台詞を優先)・・・セリフの比率を高くし、本文の最後が括弧の内側でない場合は、必ず括弧から出力を始めます。
  • ナラティブ(地の文を優先)・・・作成者が意図した説明を明確にするために、具体的な表現が使用され、口語表現や隠喩などの抽象的な表現は避けられます。

最初は使い方が分からないと思うので、デフォルト(AIに好きに書かせます)で好きに書き込んで生成してみてください。

デフォルトの生成結果※デフォルトの生成結果

チャットモードの使い方

チャットモードに入るには、名前を入力して「このプロンプトをインポート」をクリックしてください。

AIと自由に会話を楽しむには、好きな文章を入力して送信ボタンをクリックします。

ただし、稀に「ごきげんよう」としか返答しないことがあります。

この場合は、歯車マークから文章スタイルを変更するか、詳細オプションの「繰り返しペナルティ」の数値を上げることで解決するようです。

チャットモードの使い方(「AIのべりすと」より)

「AIのべりすと」の基本モデルについて

「AIのべりすと」の基本モデルについて(「AIのべりすと」より)

無料会員では、どちらのモードも「とりんさま7.3B」というモデルが使用されます。

このモデルは、様々な概念を一般化でき、大規模なモデルと比べて素直なレスポンスを返しやすいという特徴があります。

別のモデルを使用したい場合は、有料会員になることで利用可能です。

モデル名詳細

でりだ7B

「とりんさま7.3B」をベースに作成されたモデルです。詩的表現が多い小説を書くことが得意です。

スーパーとりんさま

文章などの前後の文脈を読み取り、「やみおとめ20B」モデルの最大4倍のスピードで出力が可能です。

やみおとめ20B

日本語AIの中でも最大となる200億パラメータAIです。既存モデルが扱えない難読漢字や、固有名詞や登場人物も扱えます。

Neuman 13B / Neuman 20B

試験提供中の英語モデルです。Neuman 13Bは、基本的な小説を得意としています。一方、Neuman 20Bは、プログラミング言語のコードの出力や、チャットボットのような役割を果たします。

※画像引用:「AIのべりすと」より

有料会員後にモデルを変更する場合は、アカウントの「ユーザー設定」→AIモデルセレクトからいつでも変更できます。

有料会員後にモデルを変更する場合(「AIのべりすと」より)

「AIのべりすと」のストーリー設定

歯車マークのオプション設定にある、文章スタイル(プリセット)を使用することで、簡単に文体を調整できます。

しかし、より独創的な表現を求める場合は、ピンマークのストーリー設定からメモリと脚注を活用してみましょう。

メモリ

「AIのべりすと」のストーリー設定

AIが認識できる本文の文字数は、無料会員では2,500文字、有料会員では最大で5,000文字です。

本文が短いあいだは、前に書いた文章を忘れませんが、長くなると書いたことを忘れてしまうため、メモリに保存しましょう。

例えば、"吾輩は珍野家で飼われている雄猫。去年生まれたばかりで、今年1歳。" というように、大事な箇所を保存しておくことで、途中で意味が変わってしまうことを防げます。

メモリ(「AIのべりすと」より)

脚注

メモリよりも優先度が高いのは、この脚注です。

ここでは、「誰でも小説家になれる」で触れたジャンルの設定を行います。

ジャンルは、[ジャンル:〇〇]のように入力してください。

また、次の展開や厳密な方向性が決まっている場合も、脚注に入力することでストーリーの一貫性を保つことができます。

脚注(「AIのべりすと」より)

新機能お絵かきとは?

「AIのべりすと」には、話題の画像生成AI「TrinArt」があります。 

右上の「お絵かき」から始めましょう。

新機能お絵かきとは?(「AIのべりすと」より)

他の画像生成AIと同様にプロンプトを入力して生成していきますが、 何を書けばよいか分からないという方は、「ヘルプ」→「テクニック」という項目のプロンプトを拝借してみてください。

 今回は一番上にあったこの画像のプロンプトを使います。

「ヘルプ」→「テクニック」という項目のプロンプトを拝借(「AIのべりすと」より)

最初の画面に戻っていただいて、枠のなかにプロンプトを入力して、「絵を描く」を押します。

「絵を描く」を押す(「AIのべりすと」より)

実際に生成できた画像がこちらです。

実際に生成できた画像(「AIのべりすと」より)

右下にある歯車マークを押すと、モデルや作画モードなどの細かい設定ができます。

同じプロンプトでもいろんな絵に仕上げられるので、ぜひお試しください。

まとめ

小説を作ってみたい方

「AIのべりすと」を使えば、オプション設定やストーリー設定などを駆使して、本格的な小説に近いクオリティの文章を生成できます。

また、入力方法を工夫し、生成された文章を手直しすることで様々な用途に使えます。

基本的に無料ですが、長い文章を生成したい場合は、有料会員になることで無制限に出力可能です。

小説を作ってみたい方は、ぜひ「AIのべりすと」を活用してみてはいかがでしょうか。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock