このCMは、AI model株式会社が提供する「AI model」を使って制作された。CMはテレビだけでなく、伊藤園の公式YouTubeチャンネルでも公開されている。

AIタレントの完成度は、本物の人間と区別がつかないほど高い。AI modelによれば、AIタレントが登場するテレビCMは日本初の試みだ。伊藤園は発表で、「AI技術で生成したAI modelを活用して、創造性や表現の豊かさを広げ、広告やファッションなど様々な業界の発展に貢献していく」と述べている。

「お～いお茶 カテキン緑茶」シリーズでは、テレビCM以外にも生成AIをすでに活用している。たとえば、パッケージデザインは、株式会社プラグが提供するパッケージデザインAIが生成した画像を参考にして、人間のデザイナーが完成させたものが採用されている。

ネットユーザーからは、AIであることに気付かないといった声や、不祥事を起こすリスクがないことに好印象を持っているといった声など、さまざまな意見が出ている。

AIタレントを起用した理由や今後の予定について、伊藤園はCMのテーマである「健康的で明るい未来のために“未来を創るなら今”」を表現するために、「現在の自分」と「素敵な年齢の重ね方をした約30年後の自分」の両方を、別人に見えない形でCMに登場させる方法を考えた結果、AIで生成したタレントの起用が最適だと判断したと述べた。

【関連リンク】

・伊藤園、生成AIでCMモデル　「お〜いお茶」SNSで拡散(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC235T00T21C23A0000000/

TEXT：PreBell編集部
PHOTO：iStock