TikTok収益多角化へ、サブスクサービスのテスト導入
2024.10.22(火)

中国テック大手のバイトダンスが手がける動画投稿アプリTikTok(ティックトック)は、広告なしの定額利用サービスをテスト中であると明らかにした。
広告なしのショート動画は月額4.99ドル(約750円)で楽しむことができる。TikTokは、米国以外の英語圏の単一市場でサブスクリプションサービスをテストしていると認めたが、「小規模なテストであり、サービスを必ずリリースする意図ではない」と説明している。
TikTokは、広告とECを主な収入源としてきたが、景気低迷や企業の広告費削減の影響で、米国での広告事業が苦戦している。また、東南アジア市場でのEC事業展開も遅れている。
インドネシア政府は、SNS上での物品販売を禁止すると発表し、これによりTikTokは同国で展開していた「TikTok ショップ」の提供停止を余儀なくされた。サブスクリプションサービスのテスト導入は、広告とECに加えて、新たな収入源を確保するための試みと考えられている。
EC大手に挑むはずだったTikTok
TikTok ショップは、イギリス含むアジア7カ国で展開されている。商品発見から購入までシームレスなソーシャルコマース体験が可能なサービスだ。
8月5日~9月5日の東南アジアでの訪問者数が延べ30億2000万人となり、EC関連アプリの月間訪問者数で首位に輝いていた。
業界関係者は、TikTok ショップは今年のインドネシア市場で競合する東南アジア拠点のECアプリ「Lazada(ラザダ)」、「Tokopedia(トコペディア)」、「Shopee(ショッピー)」などECアプリを脅かす存在になる可能性があると指摘していた。
【関連リンク】
・インドネシア、SNS上の通販を禁止に 急拡大の「TikTok Shop」が業務停止に(36Kr Japan)
https://36kr.jp/253742/
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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