新垣結衣や與那城奨(JO1)ら沖縄出身キャストも多数!松岡茉優の力演が光る脚本家・野木亜紀子の新作「連続ドラマW フェンス」
2023.3.10(金)

近年、女性脚本家による秀逸なドラマが脚光を浴びている。例えば、これが連続ドラマデビューとなった29歳の新人脚本家、生方美久による「silent」(2022年)や、映画「ジョゼと虎と魚たち」(2003年)で鮮烈なデビューを飾り、NHK連続テレビ小説「カーネーション」(2011年)などのドラマ作品でも知られる渡辺あやの「エルピス―希望、あるいは災い―」(2022年)の2本は、昨年末に特に大きな反響を呼んだ、見応えのある地上波ドラマだった。
そして、3月19日(日)からWOWOWプライムにて放送される「連続ドラマW フェンス」(2023年)で脚本を手掛けている野木亜紀子もまた、ヒットを連発する女性脚本家の1人だ。

新垣結衣&星野源が踊る"恋ダンス"の大反響も追い風となって、社会現象を巻き起こした大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(2016年)をはじめ、法医学ミステリー「アンナチュラル」(2018年)や警視庁"機動捜査隊"を舞台にした「MIU404」(2020年)など、数々の社会派エンターテインメント作品で知られるヒットメーカー、野木亜紀子の待望の新作となる。
本作は、2022年に本土復帰50年を迎え、今も世界最大規模の米軍基地を抱える沖縄の現在を描くエンターテインメント・クライムサスペンス。東京から来た雑誌ライターの"キー"と、沖縄で生まれ育ったブラックミックスの"桜"がバディとなり、ある性的暴行事件の真相を追う。日本のドラマ史上初となる"肌の色の違う女性バディ"がW主人公となり、リアリティに溢れたストーリーが紡がれていく。

ライターの"キー"こと小松綺絵には、松岡茉優が起用された。競技かるたの最強クイーン役を務めた「ちはやふる」シリーズや、恋を拗らせた暴走OLに扮した映画「勝手にふるえてろ」(2017年)、JK見学店で働く女性を体当たりで演じた「万引き家族」(2018年)、肝の据わった極道の女を演じた「ヘルドッグス」(2022年)...と、近年は映画での活躍も目覚ましい。
今作で演じるキーは、キャバクラで働いていた前歴を生かして月刊誌で執筆しているライター。事件の被害を訴える大嶺桜を取材するために沖縄へ向かい、県警の警察官や地元の人々に出会う中で、米軍犯罪捜査の厳しい現実を知る。そして、沖縄の複雑な事情が絡み合った"ある真相"に辿り着く。次第に真剣になっていくキーの、行き場のない悲しみと強い怒りを松岡が丁寧に演じている。
今も沖縄が背負っている現実を知らない多くの人々と、沖縄に生きる人々を繋ぐ役割を担うキー。挑むような表情からは、誠実に役と向き合う松岡の強い覚悟を感じさせる。心の動きが役の中に生きて伝わってくる熱演を見せた。
また、これがドラマ初出演にして初主演となった"桜"役の宮本エリアナも、自身の経験とリンクさせながら難役を好演している。理不尽に屈しない真っ直ぐな瞳が印象に残る。相棒を務める松岡との化学反応が、ドラマの世界観にもエキサイティングな刺激をもたらしていく。

また、米軍基地従業員で桜の元恋人・仲本颯太を演じる與那城奨(JO1)や、沖縄を舞台とした数々のドラマや映画に出演している吉田妙子が桜の祖母・ヨシ役を演じるなど、沖縄出身のキャストも多数出演。さらに、那覇出身の新垣結衣も、性被害に遭った女性たちに寄り添う沖縄の精神科医役で特別出演しており、野木作品との相性の良さを感じさせるナチュラルな演技で、より一層のリアリティを加えている。
センシティブで難しい題材に真正面から向き合った本作。美しい青空と米軍基地を囲むフェンス、そのギャップが沖縄の内包する混沌を象徴している。強いメッセージを訴えかけてくるキャストたちの真摯な力演を見守りたい。
文=中川菜都美
放送情報
連続ドラマW フェンス
放送日時:2023年3月19日(日)22:00~
※第1話無料放送
※毎週(日)22:00~
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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