GateboxのAI幹事、状況を読み取ってアシスト
2024.10.20(日)

Gatebox株式会社は、だるまジャパン合同会社と協力して開発した「AI幹事」を発表した。これは最新の生成AI技術を駆使して、居酒屋での宴会をもっと楽しく、もっと効率的にする画期的なシステムだ。
AI幹事を実現する核はテーブルに置かれるタブレット端末だ。OpenAIの最新モデルGPT-4oを搭載し、画像認識技術と自然言語処理能力を持つ。カメラでグラスの空きや料理の残りをリアルタイムにチェックして、適切なタイミングで追加注文を提案する。
宴会が始まると、AI幹事はこう挨拶する。
「みなさん、今日は集まってくれてありがとう。楽しい時間にしよう。じゃあ、みんなの健康と幸せを祝って、乾杯!」
乾杯の音頭を取った後も、AI幹事は常にテーブルに気を配る。「ビールが少なくなってるね。追加で頼む? 枝豆とサラダはまだあるけど、他の料理もどう?」といった感じだ。
AI幹事はただの注文システムじゃなく、経験豊富な幹事が行うような、気の利いたサポートをする。人間味あふれる気配りとAIならではの正確な状況把握で、参加者全員が楽しめる雰囲気作りをアシストする。
AIと「おもてなし」の融合
AI幹事の発表後、飲食業界は騒然となった。Gatebox株式会社の武地実CEOによると、1週間で10件以上の飲食店から問い合わせがあったという。この予想以上の反響は、AI幹事が実用的なソリューションとして受け止められている証拠だ。
武地CEOは「まず100店舗での導入を目指し、人手不足の解消や追加注文による売上増を狙う」と語る。さらに、「AIの学習能力を生かして、常連客の好みを学習し、『いつもこれを注文してるけど、今日はこっちはどう?』みたいな提案ができるようになれば面白い」とも述べた。
AI幹事が魅力的なのは、その柔軟性にもある。キャラクターの外見は、店の雰囲気に合わせてカスタマイズOK。和風居酒屋なら和服の女将さん、カジュアルなバーなら気さくなバーテンダーみたいに、シーンに合った演出ができる。
導入も店側は商品説明を提供するだけ。Gatebox社がAIへのデータ入力とデバイスの設置をやる。複雑な設定なしで、最新のAI接客を体験できる。AI幹事は、日本の「おもてなし」文化とAI技術の融合とも言える。この新しいサービスが、飲食業界にどういう変化を起こすのか、楽しみだ。
【関連リンク】
・Gatebox、飲食店向けAI接客サービス「AI幹事」を開発、「GPT-4o」でビールの残量を認識してAIが次の一杯を提案(Gatebox)
https://www.gatebox.ai/news/20240702-aikanji
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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