東京メトロ、AI活用した「座れる」情報サービスの実用化へ始動
2024.11.1(金)
東京メトロとナビタイムジャパンは10月28日、通勤・通学客の悲願である「座って移動したい」というニーズに応える画期的なサービスの検証を開始すると発表した。両社は、車両から得られる詳細なデータを活用し、「着座確率」を推定。これにより、座れる可能性の高いルートの検索や、座りやすい号車の案内を可能にする国内初の取り組みに着手する。
現在、東京メトロmy!アプリや乗換NAVITIMEでは、各列車の混雑状況をリアルタイムで確認することができるが、実際に「座れるかどうか」という具体的な情報は提供できていなかった。新サービスでは、走行中の混雑率データに加え、駅停車中の混雑率の変動を詳細に分析する。これにより、より正確な着座可能性の予測を目指す。
高度なデータ解析による精密な予測システム
このサービスの核となる技術は、両社の強みを活かした高度なデータ解析システムだ。東京メトロは各路線を走る車両から、stopping車両データを収集・処理する技術を提供。特筆すべきは、列車が駅に到着してから出発するまでの間、わずか1秒間隔で号車ごとの乗降状況を記録・分析する点だ。
一方、ナビタイムジャパンは、収集されたデータを効率的に加工し、精密なシミュレーションを行う技術を担当。曜日や時間帯ごとの特性を考慮しながら、各駅における「座りやすさ」を数値化する。これにより、利用者は自身の乗車駅から目的地までの間で、最も座れる可能性の高いルートや号車を選択できるようになる。
両社は2024年度内の実用化を目指し、まずは車両データの収集・処理方法の確立に注力する。その後、乗換NAVITIMEの一部ユーザーを対象としたフィールドテストを実施する予定だ。テスト期間中は、デザインやUIの使いやすさ、情報提供のタイミングなども検証し、アンケート調査やアプリの利用履歴分析を通じて、本サービスが実際の行動変容につながっているかも確認する。
【関連リンク】
・「この車両なら座れるかも」、東京メトロとナビタイムが”座れるルート検索”検証スタート(ケータイ Watch)
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1634884.html
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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