LG Display、50%伸縮ディスプレイを発表
2024.11.21(木)
LG Displayは11月10日、50%の伸縮が可能なディスプレイを発表した。12インチの基準サイズから最大18インチまで拡張できるこの試作機は、柔軟性の面でこれまでにない進展を遂げており、業界内外で注目を集めている。
ディスプレイの基板には、コンタクトレンズに使われる特殊シリコン素材を採用。この素材の改良により、従来以上の耐久性と伸縮性を実現した。さらに、最大40μmのマイクロLED光源と新しい配線設計により、100ppiの解像度とフルRGBカラー表示が可能になった。この開発により、2022年の初代プロトタイプに比べ、伸縮率は20%から50%に向上している。
実用化への期待
このディスプレイは、伸縮だけでなく折りたたみやねじりにも対応するため、「フリーフォームディスプレイ」としての期待がある。1万回以上の伸縮試験にも耐え、画質を損なわないことが確認されており、耐久性も申し分ない。また、高温・低温環境や衝撃への強い耐性も実証されている。
応用範囲は広く、特にウェアラブルテクノロジーやファッション分野との融合だ。薄さと軽量性を活かし、衣服や皮膚に密着できる特性は、消防士の制服に情報表示システムを統合したり、自動車のダッシュボードに採用されたりする予定だという。
本プロジェクトは、韓国産業通商資源部が主導する次世代ディスプレイ開発事業の一環である。LG Displayは2020年からリード企業として、19の企業や研究機関と連携し研究開発を進めてきた。今回の成果は、商業化への道をさらに切り拓くものとして評価されている。
【関連リンク】
・LG Display、最大50%伸びる世界初の伸縮可能ディスプレイ(AV Watch)
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1639017.html
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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