松坂桃李の浮世離れしたオーラがすごい!「視覚探偵 日暮旅人」
2025.2.28(金)
山口幸三郎原作の人気小説「探偵・日暮旅人シリーズ」を、主演・松坂桃李、監督・堤幸彦でドラマ化した「視覚探偵 日暮旅人」(2017年日本テレビ系)。
主人公は、ある事件をきっかけに、聴覚・嗅覚・味覚・触覚という五感のうち4つを失った男・日暮旅人。唯一残った視覚は研ぎ澄まされており、彼は匂い、味、感触、温度、重さ、痛みなど、常人には見えないモノを"視る"ことができる。その"視る力"を駆使して、探し物専門の探偵となった旅人のもとに持ち込まれるのは、訳ありの探しモノばかり...。目に見えないモノを視る探偵が、さまざまなモノや人、そして愛を探すヒューマン・ミステリーだ。
1話完結形式で持ち込まれる探しモノ依頼はもちろんのこと、謎の多い旅人の過去が少しずつ明かされていくストーリー展開こそが本作の見どころ。旅人が"視る力"を得るきっかけとなった20年前の事件の真相、黒幕は一体誰なのか?最終回までドキドキが止まらない。堤監督ならではの小ネタも随所に散りばめられていて、シリアスさと笑いの塩梅も絶妙だ。また、登場人物一人一人が魅力的に描かれているので、アンリアルな設定ながら、とてもリアルに物語に引き込まれていく。演技力の高い実力派俳優たちが揃う本作、俳優陣の力が作品に説得力を生んでいることは言うまでもない。
■演技を感じさせない松坂桃李の芝居力
中でも、主人公の松坂桃李の演技は秀逸だ。旅人はある事件をキッカケに、視覚以外のすべての感覚を失っているため、優しい物腰とは裏腹にどこか影があるミステリアスな存在。そこはかとない空虚感が漂っていて、"生"を感じさせない。明かされていない謎も多く、罪を犯した人物と対峙した際には、狂気じみた一面を見せることも。さらに、目の力を使う際に、水色に発光する瞳は神秘的で、その美しさに見とれてしまうほど。言うなれば、旅人とは、現実に存在し得ないファンタジー要素の多いキャラクターなのだ。しかし、松坂が演じると、旅人はファンタジーの存在ではなく、途端にリアルへと変わる。松坂の細やかで丁寧な感情表現が、旅人がまるでそこに自然と存在しているかのようなリアリティーを持つから面白い。演技を感じさせない「演技」こそが、松坂のすごさなのだろう。それでいて、彼が画面に登場するだけで、ガラリと作品の空気が変わるのも興味深い。本作でも、例えコメディタッチな緩いシーンであっても、松坂が画面に映ると、途端に空気が引き締まる。それはきっと、彼の存在感自体に大きな説得力があるからこそ、なのだろう。当時まだ20代ながら、現在の活躍を予感させる類い希なる芝居力を存分に発揮していた松坂。その実力は、是非本作で堪能してほしい。
そして、本ドラマの翌年には、2018年に公開された映画「孤狼の血」で第42回日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞、2019年公開の映画「新聞記者」で第43回日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞を受賞するなど、日本を代表する俳優となった松坂。30代も中盤を迎え円熟味を増した彼が、これからどんな芝居でわれわれを魅了してくれるのか、楽しみで仕方ない。
文=鳥取えり
-

「紅白」でも注目を集めた&TEAM(エンティーム)、韓国で話題となったKやMAKIら、メンバーたちのフィジカルの強さ
提供元:HOMINIS1/1(木) -

美空ひばりの人情味溢れる演技!高倉健は、社交的な男を爽やかに演じる「魚河岸の女石松」
提供元:HOMINIS1/1(木) -

大河初主演・仲野太賀、兄・豊臣秀吉役の池松壮亮を「本当の兄のように甘えてしまっています」と振り返る【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】
提供元:HOMINIS1/1(木) -

高石あかりが静けさを纏いながら演じた、大人っぽさと少女らしさが共存する17歳の存在感が圧巻!オダギリジョー、松たか子と共演した「夏の砂の上」
提供元:HOMINIS12/31(水) -

吉行和子と妻夫木聡が見せる本物の親子さながらのやり取りに心温まる!蒼井優の好演も光る山田洋次監督作品「東京家族」
提供元:HOMINIS12/31(水)

