のん×藤ヶ谷太輔、ドラマ「幸せカナコの殺し屋生活」で互いにはまり役?喋らずとも伝わる監督との信頼関係も明かす
2025.2.28(金)

ドラマ「幸せカナコの殺し屋生活」がDMM TV で独占配信される。
ブラック企業から超ホワイトの"殺し屋"に転職したOLカナコが、世の不条理をサクッと解決(暗殺)していく痛快アクションコメディ。主人公のカナコをのん、無愛想で「殺すぞ」が口癖の相棒を藤ヶ谷太輔が演じる。
今回はのんと藤ヶ谷の二人にインタビューを実施。演技で心がけていたことや注目のシーンについて話を聞いた。
――お二人のそれぞれの印象について、会う前と会った後の変化について教えてください
のん「お会いする前はテレビやドラマで拝見して、怖い、簡単には話しかけられない印象を持ってました」
藤ヶ谷「そうなんだ」
のん「厳しそうなイメージがあります」
藤ヶ谷「総じてクールってことね」
のん「でも会う前はそうだったんですけど、お会いしてみたらすごいフランクで、優しくて分け隔てなくオンオフのない方でした。オフらないですよね? オフがあるのか見えないです」
藤ヶ谷「(笑)」
のん「藤ヶ谷先輩と喋っていると、私人見知り直ったんだって勘違いしちゃうくらい。でも、よそで喋ると全然喋れなくて」
藤ヶ谷「僕は、皆さんそうだと思いますけど、のんさんに対してはふわっとされているイメージを持っていました。お会いしてみてもそのままでした。ただ、お芝居のときの瞬発力というか、1話が短い中でここでは泣かなきゃいけないとかメリハリがすごかったですね」
――現場でもコミュニケーションを積極的に取っていたんですね
のん「普段の私からするとコミュ力高く過ごしていました。それは藤ヶ谷先輩のおかげなんですけど、5倍くらい喋りました」
藤ヶ谷「僕はいつも決めていないんですよ。いっぱい喋ろうとか喋らないようにしようとか。ただ、最初は噛み合わない2人がちゃんとしたバディになっていくストーリーなので、コミュニケーションは取っておいたほうがいいのかなと。ただ、撮影からちょっと空いて発表会見があったんですよ。そこで久々に会って壇上で喋ったら、全然噛み合っていなくて(笑)。空いちゃうと人見知り出ちゃうんだなって。僕はセリフが少ないので、そのぶんのんちゃん大丈夫かなって気にしてやっていました(笑)」
――ちなみに先ほどから出ている「藤ヶ谷先輩」という呼び方は、どういう流れでそうなったのでしょうか?
のん「最初は藤ヶ谷太輔先輩って裏で呼んでいて」
藤ヶ谷「えっ、そうだっけ? 僕の記憶だと、お祓いで『ふじがやのたいすけ』って呼ばれていて、のんさんチームの中でカッコいいってなったらしいんですよ。長い名前の中に『の』が入っていて。それからちょっと喋るようになったときに、裏で『ふじがやのたいすけって呼んでいます』って言われました」
のん「そうでした。最初は『ふじがやのたいすけ先輩』って裏で呼んでいました」
藤ヶ谷「長すぎるだろ」
のん「私はのんでお祓いして、どうやるんだろうと待ち受けていたら、一拍置いて『のん』でした。それが悔しくて、『ふじがやのたいすけ』って決まっていていいなーと。最終的には裏でがや先輩と呼んでいました」
藤ヶ谷「裏で(笑)」


――ドラマでは、お二人ともはまり役だったなという印象ですが、お互いから見ていかがだったでしょうか?
のん「本当ぴったりだなと思いました。お会いする前もクールな印象だったので桜井さんが合っているなと思いましたし、『...』の中で視線や仕草、たたずまいでどんな動きをしてリアクションしているのかというのを細やかに演じられていたので、すごいなと。あとはアクションが本当にすごかったです。自分も練習していたんですけど、アクションシーンを後ろから覗いてみたら、『藤ヶ谷さんはこんなにすごいことをやっているのか』と落ち込んじゃって。めちゃくちゃかっこよくて、アクション俳優になってほしいと思いました」
藤ヶ谷「急に?(笑)。カナコは一人で暴走するけど、のんさんのふわっと感に包まれることによってチャーミングさが加わっていましたね。アクションに関しては難しくて、アクションチームに支えてもらいました。僕もアクション経験はないから、個人で練習して合わせて。最初は一人ひとりが良ければ成立するけど、バディになっていくと互いを利用したり助け合ったり組技したりと大変だったけど、面白かったですね」
のん「面白かったですね。コミカルなアクションなので特殊でしたよね」
――のんさんが演じたカナコは笑ったり落ち込んだり、感情の起伏が激しいと思うのですが、どのように演じていましたか?
のん「キャラクターとしての完成形を想像するのが難しかったですね。ただ、監督が『ここは切り替えてください』とか迷いなく演出してくださったので、身を委ねてやっていました」
――藤ヶ谷さんの方は基本無口で、「殺すぞ」が口癖ですよね
藤ヶ谷「意識したのは、カナコへもそうですけど、視聴者の方にも、僕の『殺すぞ』の一言で途中からこの人はなんとなくこういうことが言いたいんだろうなってわかるようにすること。それをだんだんカナコはわかってくる空気感を作りたいと思っていました」
のん「台本に書いてありましたよね、『殺すぞ(◯◯)』みたいな」
藤ヶ谷「そうそう。でも、それって視聴者の方はわからないじゃないですか。そこが伝わらないと面白くないから、話し合いながら噛み合っていったかな。あとは、セリフがないなりに目だけ動かすとかやっているんですよ。でもみなさんは『...』ばっかの人とお芝居の経験が少ないじゃないですか。みんな飛ばしてセリフ言っちゃうから俺は俺で大変でした。ここで一個やっているのにって。でもそういうのを監督は見てくれているんです。僕が他の俳優さんに『ここちょっと待ってください』とか言うことなく、監督が『桜井が裏でやっているから二間待ってほしい』とか言ってくださって、全体を見てくれているなと思いました」
のん「すごーい。私も(後ろが)見えているときはこういうことやっているんだと思いましたし、監督からも言われたりもしたので、すごいなと改めて思いました(拍手)」

――英勉監督とは強い信頼関係を感じますね
藤ヶ谷「準備稿でいただいた台本では、おそらく気を遣ってもらって桜井のセリフがちょっとあったんですよね。でも、僕は少なければ少ないほど面白いんじゃないかと思って。それは楽になるということではなく、一発の『殺すぞ』で終わらせないといけないから、ハードルも上がるんですけど。監督と初めて会って『準備稿読んで...』と話しかけたら、『もしかしてセリフ減らしてくれってことですか?』って返ってきて」
のん「すごい」
藤ヶ谷「監督は『実は僕も本番ではもっと減らそうと思っていました』って言っていて。すごく面白いなと。セリフ減らしますという現場はなかなかないし、変じゃないですか。それでこの監督についていっていいんだと、迷いがなくなりました」
――具体的に、撮影中で覚えているエピソードはありますか?
藤ヶ谷「監督はコンマ何秒とか目線をとか言ってくださるんですけど、やってみると、本番中もげらげら笑っているので、安心できました」
のん「嬉しいですよね」
藤ヶ谷「これでいいんだって。めっちゃ声出して笑うんですよ」
のん「『くくく』とかじゃなくて爆笑しています」
藤ヶ谷「こっちが笑いそうになるくらい。音声さんは嫌だったんじゃないかな(笑)。楽しかったけど、アクションシーンは監督もモードが変わるし、危険を伴うから緊張感もありましたね」
――すごく雰囲気が良さそうな現場ですね。
のん「藤ヶ谷さんが盛り上げてくれるムードメーカーでした」
藤ヶ谷「そんなことないよ」
のん「くたびれて不機嫌になることとかないんですか?」
藤ヶ谷「あったとしても言わないと思う(笑)。ただ、監督が現場の空気を作るじゃないですか。だから、僕はそっちに合わせるようにしていますね。監督が喋んなかったら喋んないし、楽しかったらそっちに乗っちゃうし」
――特に見てほしいシーンはありますか?
藤ヶ谷「さっきアクションを褒めてくれましたけど、桜井が一人でスピーディーに激しくやっていても、その後ろでカナコが消えたりして、最終的に持っていかれるんですよ。『またカナコに持っていかれますね』みたいなことは監督と話していました」
のん「他人事ですね。こっちかっこいいことやってるのに、いひひみたいな」
藤ヶ谷「あとはCGですかね。全然経験がなかったから、『ここ(肩)にカタツムリがいます』とか言われてもよくわかんなくて(笑)。ああいうのは時間かけていると思います」
のん「あとはやっぱり1話のアクションシーンですかね。ポンコツのカナコを使いながら、桜井が倒していく。面白いし、かっこいいですよね」
――最後に、カナコは日常の理不尽と日々戦っていると思います。お二人が経験した嫌なことを教えてください
のん「私は意図的にぶつかってくる人。高校生のときはぶつかられやすくて、道が詰まっているわけじゃないのに、よくあったんですよ」
藤ヶ谷「まさにカナコじゃん」
のん「満員電車で私だけぶすって言われたり」
藤ヶ谷「まじ?カナコじゃん」
のん「そうなんです」
藤ヶ谷「そこから芸能界に入るか殺し屋になるか、カナコかのんに分かれているんだ」
のん「よかったー。だんだんあの人意図的にぶつかってくる人だってわかって、踏ん張ってふっ飛ばしてやりました」
藤ヶ谷「(笑)。僕はあまりないんですけど、昔のマネージャーさんで年下で、それいいですねってときに指パッチンして指してくるんです。それがすごいむかついて(笑)。でも番組でコントやるときにその人をモデルにやらせてもらいました」
取材・文=まっつ
撮影=MISUMI
のんさん
ヘアメイク:森香織
スタイリスト:町野泉美:
衣装:トップス&パンツ YOHEI OHNO(03-5760-6039)、
アクセサリー&シューズ スタイリスト私物
藤ヶ谷太輔さん
ヘアメイク:大島 智恵美
スタイリスト:横田勝広(YKP)
衣装:SPiKe
放送情報
「幸せカナコの殺し屋生活」
2025年2月︎28日(金)、DMM TVで独占配信スタート!
https://info.tv.dmm.com/original/pre-membership/kanako/
(C)DMM TV (C)若林稔弥/星海社
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