昭和の人気アイドル・榊原郁恵のウインクが魅力的!奇想天外な設定も面白い大映ドラマ「婦警さんは魔女」
2025.2.28(金)
TBS系水曜夜8時の枠は、大映テレビが制作した刑事ドラマの名作が並び、70年代から80年代にかけてヒット作を量産した。特に有名なのが、坂上二郎主演の「夜明けの刑事」シリーズと、松崎しげる&国広富之主演の「噂の刑事トミーとマツ」である。前者は社会派人情ドラマ的な色彩を持ち、後者はコメディ色を打ち出した個性的な内容で人気を博した。
同枠で1983年春に放送された「婦警さんは魔女」は、1974年から続いてきた大映テレビ制作最後の作品となり、この路線の集大成とも言えるドラマだ。主演は当時アイドル歌手として活躍していた榊原郁恵が務め、"人間と魔女のハーフ"という奇天烈な設定の婦警・辰巳すみれを演じている。病床の母親・タカ(小山明子)より、辰巳家と自分はアカの他人だと告白されるすみれ。実母は魔女で、親と死別して身寄りのなくなったすみれを辰巳勇造(名古屋章)・タカ夫婦が引き取って育ったのだ。タカは血の繋がらない兄の勇太(松崎しげる)とすみれの結婚を願いつつ、すみれに一通の手紙を渡して息を引き取る。すみれは交通課員として東京の日の出署に勤務し、兄の勇太も同署の刑事。しかし常に失敗ばかりで怒られている。

ある日のこと、銀行強盗を目撃したすみれは犯人を追跡。しかし駆けつけた兄・勇太がドジ過ぎて思わず目をつぶった。すると魔力によって勇太は犯人逮捕に成功する。初めて自分の能力を自覚するすみれだったが、魔界からペナルティを課せられてしまう...。
「トミーとマツ」の松崎しげるが準主役で出演し、国広富之も科学捜査研究所のイケメン署員・高木俊介役として共演。ドジすぎる松崎に対し、国広演じる高木は女性署員憧れの的であり、すみれも恋心を抱いている。魔界からのペナルティが、憧れの高木の前ですみれが醜態を見せる...という緩さで、全体的にユーモラスな作風で勇太以外の署員たちも腹黒くてダーティーな藪原係長(秋野太作)など、無能なメンバーばかり。これで治安を守れるのか!?という気もするのだが、そこはご愛敬。
最後はドタバタ劇の末にすみれの魔力を借りて凶悪犯逮捕となるまでが一連の流れだ。勇太はすみれが魔女であることは知らないが、血が繋がっていないと察し、次第に勇太はすみれを女性として意識し始める。しかし、すみれは高木への想いをいっそう募らせ、ペナルティで高木に恥ずかしい姿を見せるのがちょっと気の毒になる。ただ、榊原郁恵の明るさと元気さ、さらに魔法を使う際の可愛らしいウインクは魅力抜群で、本作の人気を支えている。
ほかにケーシー高峰、河原崎建三、橋本功、鈴木ヒロミツといった「水8」を支えたメンバーが数多く共演。「おれは男だ!」のヒロイン・早瀬久美、「ウルトラマンA」でTACの山中隊員を演じた沖田駿一、「仮面ライダーストロンガ―」のタイタン役・浜田晃、「悪役紹介」メンバーの丹古母鬼馬二といった、昭和世代にはたまらないゲスト俳優たちが顔を見せてくれるのも嬉しい。
少々詰め込み過ぎの感こそあるものの、コメディあり、恋愛要素あり、魔法ありの警察ドラマという、昭和ドラマの"ごった煮"感が楽しめる「婦警さんは魔女」。全12話と昭和期では短めの作品ということで、決して有名な作品ではないが、昭和ドラマファンの間ではしばしば話題に上り、知る人ぞ知る一作だ。物語は後半で大きく展開し、ラストには驚きの結末も待っている。やや唐突ではあるものの、かなり攻めた意外なエンディングなので、それもお楽しみだ。本作で最後になってしまったのが寂しい思いもあるが、TBS×大映テレビの「水8枠」は、紛れもない昭和ドラマの象徴だ。榊原郁恵の魅力を堪能しつつ、盛りだくさんの内容を見てほしい。
文=渡辺敏樹
放送情報【スカパー!】
婦警さんは魔女
放送日時: 3月4日(火)6:00~
チャンネル: TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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