ソ・ジソブが体現する無償の愛...代表作「ごめん、愛してる」との共通項も感じさせる、孤独で不器用な男の真っ直ぐな恋心
2025.2.27(木)
熱狂的な支持を集めた「バリでの出来事」「ごめん、愛してる」(共に2004年)から20年、昨年11月に47歳を迎えた今も成熟した魅力でファンを魅了しているソ・ジソブ。今年上半期に配信が決定してるNetflix発のノワールアクション「広場」では裏社会に戻った復讐者の役で主演を務めており、ダークかつ冷酷な役どころに期待が高まっている。
そんな"孤独な男の葛藤"がとにかくハマるソ・ジソブの独特の佇まいに酔う映画といえば、珠玉のラブストーリー「ただ君だけ」(2011年)。チャップリンの名作「街の灯」をモチーフにした本作で、その高い演技力を遺憾なく発揮したジソブは、「第19回大韓民国文化芸能大賞」の映画部門演技大賞を受賞した。
(C)2011 SHOWBOX/MEDIAPL EX AND HB ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED.
本作でソ・ジソブが演じるのは、かつてはチャンピオンにも輝いた名ボクサーでありながら、過去のある事件のせいで心を固く閉ざして生きる青年・チョルミン。
夜の駐車場で管理人として働く彼のもとにある日、目の不自由な女性ジョンファ(ハン・ヒョジュ)が現れる。視力を失いながらも常に笑顔を忘れない彼女の明るさに触れ、チョルミンは徐々に心を開いていくが、彼女の目は急速に悪化。高額な手術を受けなければ完全に失明してしまうことを知り、チョルミンは莫大な賞金目当てで賭博試合に出場することを決める。
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健気で愛くるしいジョンファのために献身的な愛を捧げるチョルミン。アウトローな雰囲気を漂わせつつ、痛みと影に包まれていた青年が徐々に変わっていく様をソ・ジソブは奥深い演技で魅せる。自身の過去の過ちがジョンファの視力を奪う原因だったことを知ってからは、その残酷な運命に苦しみ、人生の覚悟を決めたようにもがく姿が胸を締め付ける。
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近年は清純派のイメージを覆す作品が続き、今年10月には小栗旬との共演作「匿名の恋人たち」の世界配信も控えているハン・ヒョジュが演じたジョンファとチョルミンのラブシーンは、どこか儚げで、その世界に没入させる映像美が目を引く。ジョンファが無邪気にチョルミンに抱きついたり、何気なくも愛おしい日々を過ごすシーンは2人の幸福を願わずにいられない。互いにスクリーンで挑む初の正統派ラブストーリーとあって、全身でお互いを求める、柔らかで美しい光に包まれた名場面には見入ってしまう。
長く第一線で活躍し、4月には約2年半ぶりとなる来日イベントも控えるソ・ジソブ。30代前半の彼が真っ向から挑んだ純愛映画「ただ君だけ」は、切なくも温かい"無償の愛"に心揺さぶられる名作だ。
文=川倉由起子
放送情報【スカパー!】
ただ君だけ
放送日時:2025年3月8日(土)20:00~
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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