綾野剛、成宮寛貴、前田敦子ら豪華キャストが共演!息もつかせぬハイレベルな演技でSF世界を表現した「太陽2068」
2025.2.26(水)

1989年9月に日本初の大型複合文化施設として開館したBunkamuraは、オーチャードホール、シアターコクーン、ザ・ミュージアム、ル・シネマ、ギャラリーの各施設を中心に、文化や芸術に親しめる場を提供してきた。そんなBunkamuraシアターコクーンで2014年に上演された舞台「太陽2068」が、3月4日(火)に日本映画チャンネルで放送される。

Bunkamuraの25周年記念公演となる本作。演出を手がけたのは、「世界のニナガワ」と呼ばれた稀代の演出家である蜷川幸雄。脚本は劇作家・演出家の前川知大が、彼の代表作であり第63回読売文学賞、第19回読売演劇大賞・大賞を受賞している「太陽」を、蜷川のために書き直している。
成宮寛貴、前田敦子ら豪華な俳優陣が顔を揃える中、主演を務めたのは綾野剛。今では人気俳優としての地位を確立している綾野だが、当時は実力派若手俳優として頭角を現していた頃であり、これが舞台初主演作だった。
■それぞれ異なる思想の登場人物を表現する俳優陣

物語の舞台は、バイオテロによる拡散ウイルスによって人類が新旧に二分され、世界が昼と夜に分かれてしまった未来だ。
夜を支配するのはノクスと名乗る新人類。彼らは高い知能とともに強靭かつ若さを長く維持できる肉体を得た半面、紫外線に弱く、太陽光の下では活動できない体質へと変異していた。一方、昼を活動時間とするのが旧来の人類であるキュリオ。しかし、能力に勝るノクスの全能感は選民意識や特権に向かいやすく、キュリオはノクスから差別の対象となっていた。
微妙なバランスで両者が共存している社会だが、ある事件をきっかけにこのいびつな世界が動き出していくというのがあらすじとなる。物語を理解する上で重要なポイントが、ノクスとキュリオはもちろんながら、同じノクスやキュリオ同士でも異なる思想を持っていること。
例えば、キュリオである奥寺鉄彦(綾野)は貧困の中で育ち、ノクスに対して強い憧れを抱いている。そんな鉄彦と同じ村で育ったキュリオとして生田結(前田)は、ノクスに否定的な立場を取っているし、結の父である生田草一(六平直政)はノクスを毛嫌いしている。
一方ノクス側も生まれながらのノクスである森繫富士太(成宮寛貴)はキュリオに理解を示すが、曽我征治(山崎一)はキュリオへの差別感情がありありと見て取れる。また、ノクスからキュリオになった結の母親で曽我の妻・玲子(伊藤蘭)は、ノクスを欠陥だらけの生き物だと思っているのに対して、草一と同郷で医師の金田洋次(大石継太)はノクスこそ病気であるとするなど、登場人物の立場や思いは、複雑そのもの。
それらを演じる俳優陣の演技力は見事の一言。それぞれの立場や思想が理解できてしまう説得力のある演技の連続に、思わず作品に引き込まれてしまうはずだ。
文=安藤康之
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