星野源がシリアスな物語に挑戦した「連続ドラマW プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~」
2025.2.20(木)

星野源といえば俳優と歌手の両側面で才能を発揮するマルチな人物だ。1年を通してヒットソングと主演ドラマを両立している年も多い。そんな星野が主演を務めた「連続ドラマW プラージュ~訳ありばかりのシェアハウス~」を紹介しよう。

⒞2017 WOWOW INC.
このドラマは誉田哲也の小説「プラージュ」を連続ドラマに仕立てたもので、全5話(1話あたり約60分)構成になっている。2017年にWOWOWで放送され、そのキャストの豪華さとストーリーで話題を集めた。
星野演じる吉村貴生は、旅行代理店に勤めるサラリーマン。しかし、冴えない吉村は仕事でもプライベートでも失敗が続いてしまう。そんな時に偶々出かけた場所で自分の意思とは無関係に覚醒剤を打たれ、逮捕される。当然、会社からは解雇され、不運にも家が火事の被害にあってしまい住む場所も失ってしまった。執行猶予中の吉村が家をそう借りられるはずもなく、「プラージュ」という訳ありの住人ばかりが住む独特なシェアハウスに辿り着いた。一風変わった住人たちとの共同生活がはじまった吉村はどんな日常を送るのだろうか...。
■望まぬ前科者を演じた星野源の「普通さ」

⒞2017 WOWOW INC.
少しネタバレにはなってしまうが、このシェアハウスには前科者のみが入居している。住人たちの罪状は十人十色で、基本的に皆が再起を望んで日々生活に励んでいた。物語の中では星野演じる吉村の罪、覚醒剤は事故的な側面もあり軽めだ。とはいえ人生が一変するほどの罪であることに違いはなく、吉村が一番軽めということは物語がかなり重いのが想像して頂けるのではないだろうか。星野は前年に「逃げるは恥だが役に立つ」でコメディ俳優として一躍大ブレイクを果たしており、役柄のギャップとストーリーのあまりの差異に驚いた人も多いだろう。

⒞2017 WOWOW INC.
ただ、コメディでもシリアスでも際立つのが星野源の"普通さ"だ。ギラギラしていたりクールにかっこよかったりするのではなく、本当に会社に1人はいるのではないかと思わせる普通さがいい味を出している。本作ではその普通さが危機感の欠如や頭の回らなさとして表現されており、星野のゆったりとした芝居で吉村への苛立ちを覚えた方もいるだろう。けれど、それはつまりリアリズムがあることの裏返し。現実にもいるのではないか?と思わせる星野の芝居が前科者のシェアハウスというフィクションへ没入させてくれるのだ。その「普通さ」は特異な武器といえるだろう。
2025年はまだ始まったばかりだが、星野源は今年も歌手として俳優として様々な作品を我々に送り出してくれるだろう。そんな星野の俳優としての側面を堪能できる本作を是非、一度ご覧あれ。
文=田中諒
放送情報【スカパー!】
連続ドラマW プラージュ ~訳ありばかりのシェアハウス~ #1~5(全5話)
放送日時:3月9日(日)10:45~ほか
放送チャンネル:WOWOWプラス 映画・ドラマ・スポーツ・音楽
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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