北野武監督最新作!浅野忠信、大森南朋らのシリアスとコミカルを行き交う演技やユニークな構造にも注目の「Broken Rage」
2025.2.14(金)
ブラックジョークやバイオレンス描写満載の独自の視点で本能寺の変を映画化した「首」(2023年)も記憶に新しい北野武監督。世界的に評価される巨匠が改めてその才能を世に知らしめたのが、日本の配信映画として初めて「ベネチア国際映画祭」のアウト・オブ・コンペティション部門に正式出品された「Broken Rage」だ。
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2月14日(金)からPrime Videoで配信中の「Broken Rage」は、北野が監督・脚本・主演を務め、"暴力映画におけるお笑い"をテーマに制作した実験作。型破りな演出と予測不能な展開が満載の常識に囚われない作風で、「ベネチア国際映画祭」でも北野が制止しないと止まないほどのスタンディングオベーションで迎えられた。
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殺人の容疑で警察に捕まった主人公の殺し屋・ねずみ(ビートたけし)は、罪を見逃す代わりに警察のスパイとして麻薬組織への潜入捜査を強いられてしまう。男たちの欲望が渦巻く裏社会を舞台に、高い能力を武器に殺し屋として暗躍してきた男と麻薬売買を取り仕切るヤクザ、さらには犯罪撲滅へ躍起になる警察の三つ巴の攻防戦が繰り広げられる。
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映画について「パロディ映画を作る時は、基本的にみんながよく知っている映画が元にならないといけない。でも、それだと自分の作品にならないので、たたき台となる作品から自分で作ってみた」と北野が語ったように、約60分の映画を前後半に分け、前半と後半で同じ物語を繰り返すセルフパロディの構図が特徴だ。
前半は警察とヤクザの間で板ばさみになった殺し屋が生き残りをかけて奮闘する骨太のクライムアクションとして、後半は同じ物語をなぞりながらもコメディとして描く。お笑いの頂点に君臨し続けながら映画監督としても活躍する北野だから作れたといっても過言ではない。
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"監督・北野武"としてユニークな作品を作り上げると同時に、"主演・ビートたけし"としても存在感を放っており、これまでの北野映画で見せてきたような裏社会の人間としてのすごみを感じさせたかと思えば、茶目っ気たっぷりに笑いを生み出す嬉々とした様子まで、その姿には"らしさ"が存分に感じられる。
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また、脇を固めるキャストたちも豪華で、「SHOGUN 将軍」での演技が評価され「第82回 ゴールデングローブ賞」の助演男優賞を受賞した浅野忠信は、ねずみを取り調べる刑事の井上として出演。
「座頭市」(2003年)、「首」に続く3度目の北野作品について「現場に行くと何が正解か分からないような状態だったし、現場で新しい空気が生まれるんです。それが面白いと同時に恐怖でした」と語りつつも、白目をひん剥いた様子がメイキング写真に捉えられるなど振り切った演技が楽しめるようだ。
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さらに、井上の相棒として共にねずみに潜入捜査を依頼する福田刑事には、今作で5度目の北野作品への参加となる大森南朋がキャスティングされている。ドスの効いた威圧的な喋り方に加え、本作のお笑いを担うようなコミカルな演技、たけしの頬を何度も引っ叩くシーンまで、たけし相手にも怯まない演技はさすがだ。
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このほかにも「首」に引き続きの起用となった中村獅童が麻薬売買を取り仕切るヤクザの親分・金城を演じ、その若頭である富田役に北野の監督デビュー作「その男、凶暴につき」(1989年)から35年来の常連である白竜など、間違いないキャストがずらりと名を連ねている。
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「今まで作った映画の間じゃなくて、インターネットに慣れている現代風の間を探ることが自分にとって冒険になった」と語るようにテレビで観る配信映画ということを意識して作られている本作。これまでと一味異なる北野ワールドをぜひ堪能したい。
文=HOMINIS編集部
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