ムロツヨシが初主演映画「マイ・ダディ」でみせた「目」で語る演技
2025.2.2(日)
ムロツヨシといえば、今や数多くの人が知る名前だ。そんなムロツヨシだが下積み時代が長かったことでも知られている。バイト等を長い間していたというのはムロ本人から語られた話だ。そんな苦労人のムロが初実写映画主演として出演した映画「マイ・ダディ」を紹介しよう。
(C)2021「マイ・ダディ」製作委員会
「マイ・ダディ」は2021年に公開された映画で、ムロツヨシ演じる御堂一男の妻・御堂江津子を奈緒が務めた。ストーリーは娘のひかりと、妻に先立たれ2人暮らしの牧師・一男が平和に暮らしているところからはじまる。家計は一男がバイトをしなければならないほど苦しかったが、二人三脚で生活を営んでいた。そんな時、ひかりが倒れると白血病であることが判明。しかもその際の検査で一男と血縁関係がないことがわかった。混乱する一男がひかりの体調を最優先にサポートを続けるも、ひかりの白血病にはドナーが必要となる。葛藤する一男はひかりの実の父を探す中で、知らなかった事実に直面していく...
■喜劇だけではない!ムロツヨシが魅せた父としての姿
(C)2021「マイ・ダディ」製作委員会
あらすじからもわかる通り、このお話は複雑な家族の話だ。
ところで少し冷めた話をするようだが、この手の家族の話はごまんと映画界に存在する。ではどう差別化をはかるかというとストーリーは勿論、メインキャストの芝居にかかっているといえる。
そんな重圧の中、ムロがみせた芝居は素晴らしかった。一男は血のつながっていない娘が難病になり、かつ実の父親を探さなければならない1人ぼっちの牧師という、この上なく葛藤や悩みがつきないキャラクターだ。演じ切るには相当のエネルギーがいるだろう。ムロはそれをやってのけた。牧師として振る舞うシーンは少しコミカルに。また、父親として誰かに相対するシーンはシリアスに、子供に向き合うシーンは慈悲深く...様々な芝居の色をみせてくれたと思う。
その中であえていうなら目に注目してみてほしい。例えば、作品の中でムロはひかりの実の父親に相対するシーンがある。その時には目がすわっているような覚悟をもった瞳をしており、少し怖い印象も受けるが娘を守るというありありとした決意も見受けられ、視聴者の胸を打つ。しかし、一転してひかりと話している時はとても慈愛に満ちた優しい瞳をしている。このような対比の芝居は喜劇では中々ないものだ。それを喜劇が得意な俳優として名をはせたムロが堂々とやっている。観ている側も思わず固唾を飲んで観ずにはいられない。
これからもムロツヨシは様々な役柄をやっていくだろう。だが、どんなにキャリアを積んでも「初主演」は1つだけだ。そしてそれに恥じない作品である。是非、一度ご覧あれ。
文=田中諒
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