平岡祐太が映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」で魅せる見事な「受け」の芝居の奥深さ
2025.1.30(木)
現在放送中のドラマ「マイ・ワンナイト・ルール」(毎週火曜夜0:30ほか テレ東系ほか)で"バツイチのチャラ男"役が話題の平岡祐太。平岡といえば、2002年に第15回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞後、2003年のドラマ「ライオン先生」(日本テレビ系)で俳優デビューし、以降、大河ドラマ「龍馬伝」(2010年、NHK総合ほか)やドラマ「内田康夫サスペンス 新・浅見光彦シリーズ」(2017~2019年、TBS系)など、数々の作品に出演し、主演から助演までこなすオールラウンドプレーヤーだ。
(C)2020 KSCエンターテイメント
平岡の演技の魅力といえば、ドラマ「マイ・ワンナイト・ルール」での"攻め"た演技も面白いのだが、やはり"受け"の上手さではないだろうか。それは、助演というポジションを数多くこなしてきた賜物だろう。そんな平岡の"受け"の芝居が堪能できる作品が映画「種まく旅人~華蓮のかがやき~」(2022年)だ。
同作品は、農業や漁業などの第1次産業に従事する人々を描く「種まく旅人」シリーズの第4作で、石川・金沢市の伝統野菜「加賀れんこん」を題材にしたヒューマンドラマ。主演の栗山千明演じる、シリーズ第2作目の映画「種まく旅人 くにうみの郷」(2016年)に登場した神野恵子が石川・金沢を訪れる。
大阪の信用金庫で働く山田良一(平岡)の元に、故郷の金沢でレンコン農家を営む母から、父が脳梗塞で倒れたとの連絡が入る。帰郷した良一は実家の畑を引き継ぐか売却するか選択を迫られるが、結婚を考えている恋人の存在もあり、なかなか決断できない。一方、農林水産省の官僚・神野恵子(栗山)がレンコン農家を視察するため金沢へやってくる。
(C)2020 KSCエンターテイメント
平岡演じる良一は、大阪の信用金庫で働いており、プライベートでは公務員の恋人と結婚の約束をするなど、一見充実した日々を送っているように見えるのだが、実は家業であるレンコン栽培が嫌いで、家業を継ぎたくない一心で就職したという過去がある人物。しかし、父が倒れたことにより、見ないようにしていた家業と向き合わなくてはならなくなるところから物語がスタートするのだが、良一の、一度にさまざまなことに見舞われて複雑な心境のまま現実と向き合っていくという"人間ならではの複雑性"を、平岡は見事に表現。
仕事で融資を断らなければならないという辛さ、家業をどうすればいいかという悩み、結婚目前というタイミングで恋人にどう現状を説明するかという迷いなど、誰しもが経験する"突然のマルチタスク状態"に見舞われた良一を、何ともいえない表情や、いっぱいいっぱいでつい感情的になってしまうところ、さまざま思惑と気遣いが入り組んだ他人との会話などで、人生の岐路にぶち当たって切羽詰まっている一人の人間を丁寧に演じている。
そんな中で、特筆すべきは栗山とのかけ合いのシーンだ。栗山演じる恵子は、"女性が前向きに農業に進出する社会づくり"を目指し、その一歩として金沢のレンコン農家の視察にやってくるという、フットワークが軽く、周りを巻き込みながら物事を進めていくパワフルガールで、そんな恵子と出会ったことで、良一の環境は良くも悪くも変わっていく。
(C)2020 KSCエンターテイメント
ちょっと強引で厚顔な恵子に、良一はある時は苛立ち、ある時は背中を押されながら人生の選択をしていくのだが、栗山は繰り出す"攻め"の演技に、平岡の"受け"の演技は絶妙で、作品のリズムだけでなく、"見え方"までもコントロールしている。
例えば、恵子のずけずけとプライベートなことにまで首を突っ込んでくる栗山の芝居に対し、平岡は「言いづらいが言うのは嫌ではない」という心情をにじませた芝居で応戦。ここでは、少しでも迷惑そうな雰囲気が出てしまうと、恵子が嫌な人物に見えてしまう可能性も出てくるため、"受け"側の芝居如何で"攻め"側の見え方までも左右してしまう。つまり、「どう見せるか」「観る者にどう受け取ってもらうか」は"受け"側が担っていることが多いのだ。これこそが助演の難しさでもあるし、演者にとってのやり甲斐にもつながるのだが、平岡の芝居は「見事」のひと言に尽きるし、栗山は気持ちよく演じているのが伝わってくる。
シリーズのテーマである農業が抱える問題を見つめながら、人生の岐路に立った人間の葛藤と決断を繊細に表しつつ、"受け"の芝居で見え方をコントロールしている平岡の演技の奥深さにも注目してみてほしい。
文=原田健
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