沢城みゆき、ノープレッシャーで役に挑めるようになったのは「焦燥感」のおかげ
2025.1.30(木)
	劇場アニメ『ベルサイユのばら』が1月31日(金)に公開される。
普及の名作とも言える『ベルサイユのばら』が50年以上の時を経て劇場アニメ化される。これまで宝塚歌劇団の舞台など、さまざまなコンテンツとして展開されてきた『ベルサイユのばら』に対する思いを、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ(以下、オスカル)を演じた沢城みゆきに聞いた。
 ――出演が決まった時の気持ちを教えてください
「オーディションのお話があってから、原作を拝読してアニメーションも初めて視聴したのですが、『ベルサイユのばら』の世界に圧倒されました。今回のオーディションの中には歌もありましたので、何より歌をどうにかしなければ、とも。澤野(弘之)さんの楽曲は私にはとてもハードルが高くひたすら練習した記憶があります。アンドレ・グランディエ(以下、アンドレ)役の豊永(利行)さんは、オーディションに歌があったことを忘れていたくらい、喋るのと歌うのが同等にできる人で...、流石だなと思いました」

――原作やテレビアニメ版もある中での今回の新作。どんなところを意識して作り上げていきましたか?
「吉村(愛)監督からは、原作のオスカルを大切に描きたいとのことだったので、見た目の麗しさや凛々しさも彼女の魅力ではありますが、喧嘩っ早い一面や、口の悪いところもある性格。名場面が連なった構成の中でも、立派な印象だけにならないよう、なんとかそうした等身大のオスカルも香るように心がけました。原作を読んできた世代の方たちに"そうそう!こんなキャラクターだった"と思ってもらえたら嬉しいです」
――その上で、難しさを感じたことがあれば教えてください
「映画の尺の中に、9巻分の原作をギュッと入れ込むため、シーンが変わると3年後になっていたりするんです。時の流れもしっかり感じてもらいたいと思うものの、オスカルは歳を重ねるほどに、様々な価値に触れ鎧を脱ぐように、自由になっていくんです。演じていると若返っていくような体感もあり、逆行するようで難しかった。迷いましたが、オスカルの"麗しさ"や年齢感はアニメーターの方たちに委ねて、私は揺れ動く"青さ"みたいなところに注力してキャラクターを作り上げていきました」

――もともと『ベルサイユのばら』という作品に対してどんな印象をもっていましたか?
「作品を認識し始めたのは、宝塚トップスター2人のオスカルとマリー・アントワネットのポスターを見たときだったと思います。最近は、LINEのスタンプで送られてくることも多くて...(笑)」

――長きにわたり愛されてきた『ベルサイユのばら』。オスカルに選ばれた時、ます何をされたのですか?
「原作と照らし合わせながら、丁寧に台本を読む作業を大切にしました。映画の中では描かれないけれど、価値観の変化や経験は保管して、薄まらないように演じたいと思いました」

――なるほど、『ベルサイユのばら』だからこその役作りをされたのですね
「プレッシャーが無かったわけではないんですが、劣等感に負けてしまうともったいないので意識的にワクワクしようと心がけました。下町の町工場生まれの私は貴族である感覚がわからないから、とてもやりきれないんじゃないか、お里が知れるんじゃないかと思ってしまう(苦笑)。なので、それだけ遠い存在の人になれるチャンスを今もらっているんだ、と自分を励ましながら役と向き合いました」
――なるほど。不安だからこそ自分を奮い立たせて、いいところを見つけている?
「不安の力に足を引っ張られるのではなく、不安だからこそ、それを払拭できるまで練習したり、なんとかやり切りたいと言う筋力に転嫁するようにしています。焦燥感は味方にできれば、なかなかに心強い相棒なのかもしれないですね」
取材・文=於ありさ
写真=内田大介
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