赤楚衛二の現在の活躍ぶりが象徴されている熱演に刮目せよ!映画「ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ」
2025.1.29(水)
"チェリまほ"という呼び名で多くの人に愛されたドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(2020年、テレビ東京系)や、連続テレビ小説「舞いあがれ!」(2022年~2023年、NHK総合ほか)など数々の話題作に出演し、現在公開中の映画「366日」でも主演を務めるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍している赤楚衛二。
赤楚といえば、特撮ヒーロードラマ「仮面ライダービルド」(2017年、テレビ朝日系)での万丈龍我/仮面ライダークローズ役がきっかけで多くの人々に認知された"仮面ライダー俳優"の1人で、同作では犬飼貴丈演じる主人公・桐生戦兎/仮面ライダービルドの相棒役として作品の主軸を担った。そんな赤楚が演じた仮面ライダークローズをフィーチャーした作品が2月10日(月)に日本映画専門チャンネルで放送される映画「ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ」(2019年)だ。
この作品は、2018年8月に終了したテレビシリーズの続編で、エボルト(声・金尾哲夫)を倒して戦兎(犬飼)が造った新世界で、元の世界の記憶を持つ戦兎と龍我(赤楚)がこれまでの戦いを記録し始めたテレビシリーズ最終回のその後を描く。

記憶を失った者たちのための記録作りも終わり、一息ついた戦兎と龍我。龍我が戦兎の発明品を売りに出かけ、戦兎が住処に一人でいると、突如、白いパンドラパネルからエボルトの兄・キルバス(声・勝杏里)が出現。キルバスは、戦兎に「エボルトが俺から奪ったパンドラボックスを取り返しに来た」と明かし、テレビに映ったダンサー・柿崎悟志(進藤学)の外見をコピーし、白いパンドラパネルを奪って逃走する。一方、龍我はフリーマーケットで、以前の世界の記憶を持つという馬渕由衣(永尾まりや)と出会う。
龍我にスポットを当てた作品ということで、赤楚の演技を堪能できるのが魅力の同作。テレビシリーズから続く、粗野で荒々しい龍我の "熱くてバカっぽいところ" を表現するための、ちょっとした巻き舌や仕草などの細かいところにまで行き届いた演技はもちろんなのだが、テレビシリーズを通して精神的に成長した "大人な" 龍我として生きる姿が圧巻。「自分ではなく、誰かのために戦うこと」を信念に、由衣に寄り添いながらキルバスとの戦いに身を投じていくのだが、眼差しや言葉のトーン、所作だけでなく、纏う雰囲気までも大人の階段を上ったように見える。

そんな中で特筆すべきは、演技の切り替えだ。物語では、エボルトが倒される直前にわずかな遺伝子を龍我の中に忍ばせており、その遺伝子が覚醒したという設定のため、龍我の中身がエボルトになるシーンがある。そこでの切り替えが、筆舌に尽くしがたいほど素晴らしい。"龍我"感は全く失われ、エボルトの人外性があらわになって獣のような険しい顔をしたかと思えば、すぐさま龍我に戻って"熱くてバカっぽい"雰囲気を纏う。この2役を瞬間的に演じ分けているところに、彼の現在の活躍ぶりが象徴されているように感じられるほどだ。
「仮面ライダークローズ」からのファンだけでなく、最近ファンになった方々も思わず魅了されてしまう赤楚の熱演に刮目していただきたい。
文=原田健
放送情報【スカパー!】
ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ
放送日時:2月10日(月)20:00~ほか
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
-

IVE・ウォニョン、LE SSERAFIM・ウンチェからのバトンタッチ!「天性の歌声」を持つILLIT(アイリット)のミンジュに期待が集まる背景
提供元:HOMINIS10/11(金) -

木村佳乃と舘ひろしがW主演し、クセのある刑事を演じた力作「PS-羅生門-警視庁東都署」
提供元:HOMINIS10/11(金) -

寺島進が「D&D ~医者と刑事の捜査線~」での役作りを語る「高倉健さんの本を読んで、昭和スターの生き様を勉強しようかなと」
提供元:HOMINIS10/10(木) -

服部樹咲&岡崎紗絵が語る「背中押してもらえるような存在」映画『BISHU ~世界でいちばん優しい服~』
提供元:HOMINIS10/10(木) -

ホアン・ジュンジエ(黄俊捷)&シア・ジーグアン(夏之光)を一躍スターに!「陳情令」や「山河令」とは趣を変えた、現代劇の中華ブロマンス「致命遊戯」
提供元:HOMINIS10/9(水)

