藤井聡太の最年少永世称号獲得をはじめ、2024年に更新された将棋界の記録を紹介!
2025.1.21(火)

2024年に将棋界で更新された記録で大きなものと言えば、やはり藤井聡太竜王・名人の最年少永世称号獲得(永世棋聖・永世王位)だ。それまでの最年少記録は中原誠十六世名人だった(永世棋聖)が、50数年ぶりに更新された。藤井は最年少でタイトルを獲得し、棋聖、王位ともに5連覇で永世称号。中原の時代には棋聖戦が年2回開催であったため、当時よりは難易度が高いが、記録を更新したのはさすがである。なお、2025年の防衛戦では竜王戦が永世称号の懸かったシリーズとなる。
数々の年少記録を更新してきた藤井だが、一通りタイトルを取ったこともあり、記録更新ラッシュは一段落しそうだ。

⒞囲碁・将棋チャンネル
もう一つ大きな記録は丸山忠久九段の銀河戦最年長優勝だろう。2023年の第31期で藤井を破り初優勝。銀河戦においてはそれまでの記録を大きく更新する年長記録となった。そして2024年に行われた第32期でも勝ち上がり、またも決勝で藤井を破って連覇。自身の持つ最年長優勝記録をさらに更新した。
銀河戦はいわゆるタイトル戦と異なり、基本的に負けたら終わりの一発トーナメントで、連覇の難易度が高い。単発の優勝であれば大山康晴十五世名人が60歳でNHK杯戦を優勝しているが、連覇は50代でも成しえていない。今回丸山の打ち立てた全棋士参加のトーナメント棋戦連覇の年長記録は、破る難易度が非常に高いだろう。第33期は銀河戦初の3連覇が掛かるが、果たしてどうなるか。
現役同士の同一カードで羽生善治九段─佐藤康光九段戦が1位となった。それまでは羽生九段─谷川浩司九段戦が168局で最多だったが、4月の対局で羽生─佐藤戦が169局目に到達して現役同士では最多に。そこからさらに2局を指し、現在は171局まで伸ばしている。歴代で見ると2位の対戦数となっており、1位は中原誠十六世名人─米長邦雄永世棋聖の187局だ。羽生─佐藤戦は今でも毎年のように対局数を伸ばしているが、果たして歴代1位の記録を更新することはできるだろうか。
2024年度の記録として注目されるのは、服部慎一郎六段の勝率だろう。年度最高勝率は昨年度に藤井と藤本渚五段の二人が迫ったが、わずかに届かなかった大記録。服部は年度始めから勝ちまくっており、年が明けたところでも9割近い勝率を誇っている。現在は歴代勝率1位を超えるペースだが、果たして3月まで勝ち続けられるかどうか。もちろん勝ちまくっているということは強敵と当たる可能性が高くなっていることも意味しており、ここから崩れずに勝ち続けるのは大変なことだ。
文=渡部壮大
放送情報【スカパー!】
[生]ALSOK杯 第74期 王将戦 七番勝負 第2局 1日目 午前[藤井聡太登場] 藤井聡太王将 vs 永瀬拓矢九段
放送日時:1月25日(土)08:45~
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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