妻夫木聡&北川景子のW主演で贈る、豪華なCM業界の裏側を描いたドタバタコメディー「ジャッジ!」
2025.1.5(日)
妻夫木聡と北川景子が偽の夫婦役を演じ、華やかなCM業界の裏側をコミカルに描いた映画「ジャッジ!」(2014年公開)。妻夫木が演じるのは、うだつの上がらないCMプランナー。一方、北川は仕事はできるがギャンブルが大好きな同僚を演じる。また共演には、リリー・フランキー、鈴木京香、豊川悦司など超豪華な俳優陣がそろうほか、1シーンのみの出演だが竹中直人、松本伊代、柄本時生らが強烈なインパクトを残し、見る者を楽しませてくれる。スタッフ陣はというと、実際のCM業界でヒット作を何本も出してきたクリエイターたち。監督はサントリーの「BOSS」や「グリーンDAKARA」のCMを手掛けた永井聡、脚本はソフトバンクモバイル「ホワイト家族」シリーズの澤本嘉光が担当している。劇中に登場するCMの映像美はもちろん、ストーリー全体を通してテンポの速い展開、キャッチーなセリフの数々が自然な没入感を生み、飽きさせない秀逸作だ。
大手広告代理店に勤務する太田喜一郎(妻夫木)の夢は"CMでみんなを幸せにしたい!"というもの。情熱はあるものの、実際は落ちこぼれCMプランナーで、まだ1本もまともにCMを作ったことがなかった。
(C)2014「ジャッジ!」製作委員会
そんな喜一郎がある日、上司の大滝一郎(豊川)に頼まれごとをされる。それはアルファベット表記では名前が同じという理由で、サンタモニカで行われる広告祭に大滝の代わりに審査員として出席せよ!というもの。しかも、自社が押す"ちくわ"のCMを受賞させなければいけない重大な任務付き。無茶だとゴネながらも上司には逆らえず、とりあえず、過去に審査員の経験を持つ(現在は窓際)社員・鏡さん(リリー)に教えを乞うことに。彼から渡されたのは1冊の英会話本とペン回しの技。そして女性同伴の方がいいというアドバイスだった。そこで喜一郎は苗字が同じで"できる方のオオタ"と社内で呼ばれている大田ひかり(北川)に妻として同行してほしいと頼みこむ。速攻で断られるもギャンブル好きの彼女を何とか口説き落とそうとカジノを餌に再度アタック。ようやく了承を得た喜一郎は、ルンルン気分でサンタモニカへと旅立つのだった。
だが、喜一郎たちを待ち受けていたのはCM広告祭の仁義なき戦い。各国のクリエイターたちが票を求めて駆け引きや小芝居を繰り広げる中、汚い手段は使いたくないと悩む喜一郎に、業を煮やしたひかり。ギャンブラーの知識と経験を生かし、ある作戦を思いつくが...。かくしてポンコツ・太田とシゴデキ・大田はこの熾烈な賞レースに勝つことができるのか!?
失敗続きでトホホな喜一郎。クールに見えて情に厚いひかり。そんな凸凹コンビを見事に愛すべきキャラクターに作り上げた妻夫木と北川。一生懸命さが人の心を動かす、それを具現化したような映画。寒い冬にぴったりな心温まる作品となっている。
文=石塚ともか
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