共感度0の男女を蒼井優と阿部サダヲが体現!映画「彼女がその名を知らない鳥たち」で2人の名演技を堪能!
2024.12.21(土)
沼田まほかるのミステリー小説を原作として、2017年に公開された映画「彼女がその名を知らない鳥たち」。スクリーンに漂う独特の雰囲気や秀逸なストーリー展開はもちろん、本作でW主演&初共演した蒼井優と阿部サダヲの圧巻の演技が注目を浴びた作品だった。
(C) 2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
本作で蒼井が演じたのは、奔放で自堕落な女性・北原十和子。かつて黒崎(竹野内豊)という男と付き合っていたが、ある事情により別れ、今は15歳も年上の佐野陣治と同居している。
その陣治役を務めたのが阿部だ。陣治は建設会社で働いている、不潔で空気も読めない好感度0の男。十和子に強い想いを持っていて、粘着質な行動を取ることもある。そんな2人に一体何が起こるのか、蒼井と阿部の演技と共に見ていくことにしよう。
■"嫌な女"だが"強い想いを持った女性"を強烈な演技で蒼井優が表現
(C) 2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
物語は、十和子の"嫌な女"全開のシーンから始まる。時計の修理を頼んだ百貨店との電話で、上から目線の口調や、「誠意」「責任者」といった言葉を使うなど、"カスハラ"を地で行く会話をする。陣治との電話でも、眉間にシワを寄せて「うるっさいわスカタン!」と叫んで切ってしまうし、ベッドで陣治が手を出そうとした時などは、嫌悪感たっぷりの表情で拒絶する。
"わがままで身勝手"。冒頭からそんな印象を強く与える十和子だが、あるシーンでそれまでと違う素振りを見せる。それは、姉との会話で黒崎の話が出た時。何かが心に引っかかっているように十和子は視線を泳がせるのだ。
(C) 2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
そんな細かい演技で、十和子の心に黒崎という男がいかに強く残っているかが伝わってくる。そしてその後、黒崎に電話をするシーンでは、切なさが溢れる表情を見せ、話している時は甘えた声になり、そして笑顔のまま涙をこぼす。
"嫌な女"と黒崎への"強い想いを持った女性"。その振れ幅の広さが違和感なく同居していることももちろんだが、同時に十和子という人物の危うさ、不安定さもじわじわと伝わってくる。それをスクリーンに体現する蒼井の演技力は、やはり相当なものと言えるだろう。
■不潔で空気も読めないが、ピュアな想いを持つ陣治を細かい演技で確立した阿部サダヲ
阿部が演じる陣治は、声が高めで明るく、人懐っこそうな雰囲気があるが、髪はボサボサで無精ひげ、いかにも汗臭く不潔な雰囲気だ。食事の支度を自らしたり、「十和子のため」とよく口にすることから、十和子に惚れ込み、尽くしていることがよく分かる。
しかし、食事中になんのためらいもなく靴下を脱ぐなど空気は読めないし、ベッドでマッサージしている最中に十和子が寝てしまった時には、落ち着きがなくなり生唾を飲み込むといったシーンもある。そんな心の機微が自然に伝わってくる演技は、さすがと言うほかない。蒼井が演じる十和子はもちろん、阿部が演じる陣治も、人物をしっかり確立しているだけでなく、人間臭さが溢れていて、細かいところまでつい見てしまうのだ。
■物語が進むに連れて違う表情を見せる2人の演技にラストまで引っ張られる!
物語が進むと、十和子は百貨店に務める水島(松坂桃李)と関係を持つようになる。また、十和子を訪れた刑事によって、5年前から黒崎が行方不明になっていることが明らかになる。同時に十和子も陣治も、少しずつ違う表情を見せるようになる。
(C) 2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会
十和子の姉の家で食事をした帰り、陣治は十和子の問いかけに応えず、無言でそれまでにない強い空気を醸し出す。十和子も、水島との逢引を隠れて追跡していた陣治と言い合いになった後、白い炎が見えるような複雑な表情を見せる。それはまさに、物語が深まっていることの証であり、2人の演技によって作品の世界の中にグイグイと引っ張られていくのだ。
蒼井は本作で第41回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を、阿部も第60回ブルーリボン賞の主演男優賞を受賞している。
十和子と陣治、2人の関係はどうなってゆくのか、また、黒崎はどこへ消えたのか。「人物に憑依している」とまで評された蒼井と阿部の名演技を味わいながら、十和子と陣治の想いを綴ったこの物語を、ぜひ最後まで楽しんでほしい。
文=堀慎二郎
放送情報【スカパー!】
彼女がその名を知らない鳥たち
放送日時:2024年12月30日(月)21:00~
チャンネル:フジテレビTWO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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