唐沢寿明が硬軟両様の演技が光る!石坂浩二、小林薫、町田啓太ら共演者のキャラクターにさらなる彩りを加えた「連続ドラマW フィクサー Season3」
2024.12.7(土)
唐沢寿明が世の中を裏から操る"フィクサー"として、金と権力に群がる人たちの間で暗躍する姿を描いたドラマシリーズ「連続ドラマW フィクサー」のSeason3が、12月29日(日)に放送される。唐沢寿明、町田啓太、内田有紀、小林薫らオリジナルメンバーが引き続き出演し、石坂浩二、加藤雅也、古田新太、高島礼子といった俳優陣も今シリーズで名を連ねた。
Season3の舞台は東京都知事選。民自党本部が政治評論家・川本栄太(徳重聡)を公認候補として推薦すると、都議会のドンとして都政を牛耳る黒羽真二郎(石坂浩二)は都議・四方田正美 (高島礼子)を擁立し、民自党候補同士が対立することに。さらには、民自党幹事長である須崎一郎(小林薫)が、フィクサーの設楽拳一(唐沢寿明)とともに元新聞記者で冤罪事件に巻き込まれた経験のある渡辺達哉(町田啓太)に立候補するよう決意をさせる。そんな中、大手ゼネコン社長・氏原巧巳(加藤雅也)の娘・早紀(大友花恋)が誘拐される事件が発生し、設楽は前代未聞の人質交換を提案する。
「愛という名のもとに」(1992年)といったトレンディドラマに多数出演し人気俳優の仲間入りを果たして以降、大河ドラマ「利家とまつ」(2002年)、「白い巨塔」(2003年)といった話題作に出演するなど、常に第一線で活躍してきた唐沢。シリアスからコミカルな役どころまで幅広く演じられる演技力は定評がある。
そんな唐沢が、フィクサーという分かりやすい善悪で片付けられない人物に挑戦したのが本作。これまで見せてきた神妙な表情や軽快な芝居の全て詰め込み、何とも言えない不敵さと不気味さを持つ設楽拳一を見事に具現化した。政治界が持つ特有の重厚感を表現しながらも裏社会を暗躍する軽薄さを垣間見せるなど、つかみどころのない人物を魅力的に演じており、間違いなくこれまでの唐沢寿明の集大成となる役どころとなっている。
唐沢の芝居は、共演している俳優の演技の魅力をよく引き出している。小林薫が演じた民自党幹事長の須崎や石坂浩二が演じた都議会のドンである黒羽は、設楽と対面することでより政治家らしい貫禄が感じ取れるほか、彼らの自由でない雰囲気も伝わってくる。また、町田啓太が演じた都知事に担ぎ出される達哉は、設楽と比べることで純粋さと誠実さ、そして青臭さが光って見えてくる。唐沢が硬軟両様の演技をしているからこそ、どちらかに偏っているキャラクターを視聴者に分かりやすく伝え、より魅力的に映し出すのだ。
そして面白いのが、あくまでも設楽が主役の物語だが、出演時間の多少関係なく全キャラクターが人間味のある人物として映っているところ。「白い巨塔」や「緊急取調室」シリーズ(2014年他)などで群像劇を多く手掛けている脚本家・井上由美子の真骨頂だが、役の大小は関係なく実力派俳優が演じているからこそ。唐沢はもちろん、周りのキャラクターを演じた俳優にも注目して楽しむと、よりドラマを魅力的に感じ取れるはずだ。俳優たちの演技合戦にも注目したい。
文=玉置晴子
放送情報【スカパー!】
連続ドラマW フィクサー Season3
放送日時: 12月29日(日)0:00~
チャンネル: WOWOWプライム
※全5話一挙放送
※12月28日(土)0:00にSeason1、28日(土)5:00にSaeson2を一挙放送
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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