西島秀俊×芦田愛菜で描く、音楽が紡いでいく親子の絆「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」
2024.12.3(火)

西島秀俊と芦田愛菜が共演した連続ドラマ「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」。西島が演じるのは、20代で海外に渡り天才指揮者として活躍していたものの、5年前に突如、引退してしまった夏目俊平。芦田は、こちらも音楽の才能が豊かで天才バイオリニストとして将来を期待されていたが5年前のある事件をきっかけに、音楽とも父親とも決別した娘・響を演じる。5年前にストップしてしまった2人の時間、こじれた親子関係を、音楽を通して紐解いていく、実にアパッシオナート(情熱的な)ヒューマンドラマだ。

共演は、西島とは4度目の夫婦役となる石田ゆり子のほか、楽団員として宮沢氷魚、新木優子、津田寛治、玉山鉄二ら。そして、楽団員が足しげく通う"うたカフェ"のオーナー役、西田敏行の美声も見どころの一つである。
音楽の町・ウィーンで大学職員として働いていた元指揮者・俊平(西島)のもとに、日本で暮らす妻・志帆(石田)から5年ぶりに連絡が来る。仕事でしばらく家を空けるので代わりに子供たちの面倒を見てほしいと言うのだ。かくして20年ぶりに帰国した俊平は、離れて暮らしていた娘の響(芦田)と息子の海(大西利空)と生活を共にすることに。

そんな中、市役所観光課の古谷悟史(玉山)に市民オーケストラの指揮をしてほしいと頼まれ、いったんは断ったものの練習を見学した俊平は、うっかり的確なアドバイスをしてしまう。楽団のメンバーの心を一気につかみ、あれよあれよという間に指揮台に立つ俊平。世界的に有名な指揮者である俊平に指揮をしてもらえるとあって、にわかに活気を取り戻す楽団員たち。しかし、市の財政は厳しく、市民オケが廃団の危機にさらされるのだった。一方、響は、結局どこにいても、何年たっても、音楽から離れられない父親に対し、激しく反発。5年間、目を背けてきた響自身の音楽への情熱と恐怖...そこに立ち向かうことができるのか、葛藤の日々が始まる。
止まってしまった時間を1秒でも進めるため、再び音楽と、家族と向き合うことを決めた俊平。音楽が人を変えていく。俊平だけでなく、響や家族、楽団員たち、さらに市民さえも...。

ベートーヴェンの「運命」や「田園」など、誰もが一度は耳にしたことがある名曲が毎話登場し、耳も心も揺さぶられ、全身で楽しめる秀逸作だ。そんな素晴らしい音楽と共に描かれるのが、俊平と響のこじれまくった親子関係。親子であり、天才同士...がゆえに分かり過ぎてしまうし、本音が言い出せない、そんな不器用な親子なのだ。さらに家事ができない、日常生活ではポンコツという共通点も。そんなギクシャク親子を、西島と芦田がチャーミングに演じている。
フライパンで真っ黒こげのホットケーキを作る俊平と、指揮台に立ったときのオーラ全開の俊平のギャップ。指揮棒を振る姿は、とにかく音楽が楽しい!という心が全身からあふれている。優しい笑顔でオケを包み込む、まさに天才マエストロを西島が魅力たっぷりに仕上げている。
文=石塚ともか
放送情報【スカパー!】
さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~ [全話一挙放送]
放送日時:12月30日(月)9:00~
放送チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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