こんなに乙女な"てち"は見たことない!竹内涼真&平手友梨奈が「六本木クラス」で見せた日本版の"危険な愛"
2024.11.30(土)

韓国ドラマの日本版が作られることは珍しくないが、ひとつの街を舞台にロケ撮影をした作品は、主人公の他に、街がもうひとつの主役となるため、リメイクのハードルが上がる。「六本木クラス」はそんな難しいチャレンジをしたドラマだ。

(C)Kwang jin / tv asahi
韓国版はWEBコミックを原作にし、大ヒットした「梨泰院クラス」。愛する父親を殺され、飲食店チェーンの大手企業社長への復讐を誓った青年が、梨泰院というソウルの人気スポットに店を開いて誰の助けも借りずに奮闘するものの、経営は上手くいかない。そこに天才的な頭脳を持つインフルエンサーの女子高校生がマネージャーとして加わったことで、歯車が上手く回り出すという痛快なサクセスストーリーだ。主人公のセロイを演じたパク・ソジュンを始めとする俳優たちが個性的かつ魅力的で、韓国のみならず、日本などでも熱狂的なファンが生まれた。

(C)Kwang jin / tv asahi
2022年制作、日本版の「六本木クラス」では、竹内涼真が主人公・宮部新を演じ、マネージャーの麻宮葵を平手友梨奈が演じた。新の幼なじみで初恋の人・楠木優香を演じるのは新木優子。その優香は新にとっては憎いかたきである長屋茂(香川照之)の会社に就職してしまうのだが、そこには茂の長男であり、新の父を死なせた龍河(早乙女太一)もいた。この5人のキャスティングが、韓国版のイメージにかなりリンクしていると評判になった。

(C)Kwang jin / tv asahi
竹内涼真は、「テセウスの船」「君と世界が終わる日に」もそうだが、過酷な運命に人生を狂わされる善良な男の役、つまり"巻き込まれ型"の主人公が似合う。ただ、「六本木クラス」の新には、父を失い、どん底に落ちたところから、這い上がっていくハングリーさがある。竹内は高身長のイケメンだが内面の熱さを感じさせる、良い意味で泥臭いタイプだけに、この復讐劇にはぴったり。長屋役の香川という強敵に相対しても、エネルギーでは負けてはいない。特に、最終話での対決シーンは鬼気迫る、演技を超えたものを感じさせる。

(C)Kwang jin / tv asahi
平手友梨奈はアイドルとしてダンスでも振り切ったパフォーマンスを見せてきたが、俳優としてもキレキレの演技が特徴。その目ヂカラの強さを活かし、ちょっと危険な言動をするアナーキーな役を演じてきた。映画「響」や「さんかく窓の外側は夜」での演技はインパクトも強かったが、この葵役では、そんな暴走しかねない危険な魅力もありつつ、新に恋をし、彼のために全力を尽くす可愛らしさも見せる。いくつかのシーンで新と見つめ合い、胸がトゥンク...と鳴っているような、"てち"(平手の愛称)には珍しい乙女な表情が新鮮だ。

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そんな葵とパーフェクト美人の優香が新をめぐって火花を散らすのも「梨泰院クラス」と同様。新は、なかなか恋人にはなれない優香を追い求め続けるのか、それとも年下ながら果敢にアタックしてくる葵に気持ちが傾くのか...そんなラブ線の展開も楽しめる。韓国版の爆笑シーンである"キスのブロック"は、日本版でもアリ。
"もうひとりの主役"である街の設定は、韓国版がソウルの梨泰院なら、日本版は東京の三宿や下北沢の方が若い世代が飲みに集まる街ということでイメージに近いが、新が店を構えるのは六本木。と言っても、六本木ヒルズやミッドタウンのような高層ビル街ではなく、ちょっと裏通りに入ったハイセンスな店が並ぶところ。「なるほど、あの場所なら」と納得できる設定となった。もともとコミックの日本版でも六本木が選ばれていたというのも、頷ける。

(C)Kwang jin / tv asahi
その六本木という繁華街で大がかりなロケを行っているのも、本作の見どころ。六本木ヒルズに本社を置くテレビ朝日が制作しただけに、2020年代の六本木をリアルに、美しく、キラキラと輝くように映し出している。
文=小田慶子
放送情報【スカパー!】
六本木クラス
放送日時:2024年12月11日(水)20:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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