渡部秀と三浦涼介が芝居で紡ぐ絶妙な「呉越同舟」感に注目!「劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル」
2024.11.29(金)

作品ごとにさまざまなテーマが描かれている特撮テレビドラマ「平成仮面ライダー」シリーズ。中でも、第12作の「仮面ライダーオーズ/OOO」(2010年9月~2011年8月)は、"キーアイテムの奪い合い"や"相棒""師弟""種族の苦悩"など複数のテーマを取り入れており、多角的な楽しみ方ができる作品だ。特に、"相棒"という点では、敵対している2人が同じ目的のために協力するという「呉越同舟」なところが見どころで、その関係性の変化が注目を浴びた。
そんな関係性の変化を詳らかに描き出したのが、仮面ライダーオーズに変身する火野映司を演じた渡部秀と、鳥類系グリードのアンクに憑依された泉信吾を演じた三浦涼介だ。彼らが織り成す"「呉越同舟」感満載ながら、どこか心を通わせている様子"が堪能できる作品が12月22日(日)に時代劇専門チャンネルの<5ヵ月(8-12月)連続企画>【~芸能生活50周年~ 松平健祭り】で放送される「劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル」(2011年)だろう。

同作品は、「仮面ライダーオーズ/OOO」放送期間中に公開されたもので、仮面ライダーに変身するためのキーアイテムであるコアメダル誕生の秘話と、時空を超えて繰り広げられる「失われたメダル」を巡る争奪戦を描く。時代劇「暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)とコラボレーションしており、松平健扮(ふん)する八代将軍・徳川吉宗が登場するほか、「平成仮面ライダーシリーズ」第13作の「仮面ライダーフォーゼ」も登場し、フォーゼに変身する如月弦太朗役の福士蒼汰も出演するというスペシャルな作品となっている。
2011年6月、ドイツの森の奥深くで鴻上光生(宇梶剛士)率いる研究チームが、ある錬金術師によって封じられた円形の石板の封印を解いてしまう。すると、地面がメダルのように円形に裏返り、封印の地が日本に現れる。復活した錬金術師・ガラ(酒井美紀)は映司(渡部)やグリードたちからコアメダルを次々と奪い、「この世界を終わらせて自分が新しい王になる」と宣言。ガラは人々から欲望を奪い、その力を使って現代と過去の地球の時空間を入れ替えていく。それに巻き込まれた映司や、アンク(三浦)らは江戸時代へタイムスリップしてしまう。

渡部と三浦は、突然江戸時代にタイムスリップするという大きな環境の変化に見舞われながらも、レギュラー放送で描かれてきた映司とアンクの関係性を踏襲して、要所要所で2人の距離感を表現。かつてない強敵にコアメダルが奪われてしまい、アンクが自身のメダルを映司に預けるシーンなどは、レギュラー放送の初期から視聴している視聴者は思わずグッと来てしまうほどに、強い絆を描き出している。
そんな中で、特に取り上げたいのがラストシーンだ。信吾の妹・泉比奈(高田里穂)の気持ちに寄り添う映司が、アンクを好物で釣って比奈と手をつなぐように依頼し、アンクが比奈と手をつなぐのだが、好物で釣られたように見せつつ(※それもあるが)も、人の気持ちに理解を示し始めたアンクだからこそ受け入れ、要求に応えている。このちょっとしたやり取りの軽快さこそが2人の距離感をスマートかつ分かりやすく表現しており、渡部と三浦が役者として互いを信頼し合って芝居を交わしていることが伝わってくる。
松平扮する吉宗が怪人を峰打ちで打ち倒す姿や、若い福士のフレッシュな演技なども楽しみつつ、迎合せずあくまで背中合わせであるが、その距離はもうすぐ触れるほどに縮まっているという絶妙な距離感を表現した渡部と三浦の芝居にも注目してみてほしい。
文=原田健
放送情報【スカパー!】
劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル
放送日時:12月22日(日)23:00~ ほか
放送チャンネル:時代劇専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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