当時17歳の森高千里の瑞々しい演技に注目!風見しんご主演「あいつに恋して」
2024.10.31(木)

現在、『森高千里2024「レッツ・ゴォーゴォー!ツアー」』を開催中の森高千里。森高のデビューのきっかけとなったのは、1986年に大塚製薬の「第1回ポカリスエット・イメージガールコンテスト」でグランプリを受賞したこと。翌年の1987年には歌手デビューを飾るが、彼女はいろいろな意味で先駆者的だった。
代表曲のひとつ「私がオバさんになっても」(1992年)は、自分がオバさんになっても泳ぎやディスコに連れて行くの?と彼氏に問いかけるウィットに富んだ歌詞で、作詞をしたのは森高自身。身近なテーマをつづっている歌詞なのに、その視点はつねに斬新だった。
例えば、デビュー翌年の1988年に発売されたアルバム「見て」の収録曲「ストレス」では"ストレスが地球をダメにする"、"ストレスが女をダメにする"と歌っているが、当時、"ストレス"という言葉は今のようにポップな言葉ではなかったと記憶している。そして翌年のアルバム「非実力派宣言」では作詞のみならず、作曲も手掛けるアーティストへと成長。ヴォーカルのみならず、ギターやドラムも叩くマルチプレーヤーぶりも発揮し、クールな佇まいも含め、ミュージシャンからも注目を集めていた存在だった。
そんな森高がデビュー間もない頃に出演したのが、映画「あいつに恋して」だ。
■森高が歌手デビュー前にヒロインを演じた貴重な映画

(C)1987 FILMLINK INTERNATIONAL
ポカリスエットのイメージガールに1万2千人の中から選ばれた当時17歳の森高がヒロイン役を務め、初々しい演技で魅了したのが、風見しんご主演のポカリスエットムービーキャラバンの第1回作品「あいつに恋して」。原作は島崎保久による大冒険体験記「馬のゴン太の背にゆられ」で、メガホンをとったのは新城卓。道産子のゴン太と共に北海道の日高から九州の鹿児島まで日本縦断の旅にチャレンジする主人公・江藤正太郎を風見が演じ、森高がツンデレ気味の松前千里を演じている。

(C)1987 FILMLINK INTERNATIONAL
ファッションからしてバブル感満載で、"日高きってのダメ男"とまで言われている正太郎は敵対する牧場の娘・千里に恋をしているが、チャラチャラしている正太郎に千里はつれない態度。北海道の雪の中、森高が馬に乗って登場する冒頭のシーンからして涼しげな存在感を放っており、やはり彼女は稀有な存在だと感じさせられる。
■日本縦断の激動の旅を決意させ、チャラい主人公を変える千里
本作のメインとなっているのは正太郎と道産子・ゴン太の、日高から鹿児島までの命を賭けた旅。何度も振り落とされながら大自然の驚異を乗り越えていく内に、正太郎とゴン太が助け合うバディとなっていく過程が描かれ、八甲田山超えや阿蘇など、迫力満点。道中をサポートするキャストとして世良公則や泉谷しげる、武田鉄矢らが出演し、正太郎の祖父を植木等が演じている。
当初は「ゴン太と函館まで行って帰ればいい」ぐらいに軽く考えていた正太郎を動かしたのが千里だった。その本音を聞いて「騙したのね!」と手を振り払い、「日本縦断の旅 2600キロ」と書いた手作りの旗を丸めて雪の中に投げ捨てる千里。想いの詰まった旗を受け取ったことが正太郎の旅への決意となり、それでもなお「鹿児島までは無理だろう」と思っている正太郎に、千里は家出してまでエールを送る。強気な性格なのに正太郎に会いにくる時は髪型もメイクも気合いが入っているのがチャーミング。感動の旅と共に映像に刻まれた17歳の森高に注目だ。
文=山本弘子
放送情報【スカパー!】
あいつに恋して
放送日時:2024年11月6日(水)8:30~、2024年11月12(火)11:00~ほか
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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