2024年も主演映画が立て続けの山崎賢人の代表作ドラマ「グッド・ドクター」
2024.9.29(日)
映画「ゴールデンカムイ」、映画「陰陽師0」、映画「キングダム 大将軍の帰還」(7月公開)と2024年だけでも主演映画が立て続けに3本公開され、どれもヒットを記録。若手俳優の中でもダントツの人気を誇る山崎賢人(※「崎」は正しくは「立さき」)。さらに10月からは、WOWOWで映画「ゴールデンカムイ」の続編となるドラマ「ゴールデンカムイ -北海道刺青囚人争奪編」の放送も決定するなど、その勢いはとどまることを知らない。
ドラマや映画など、彼の魅力は何といっても、役柄によって全く異なる表情を見せてくれる確かな演技力。胸キュン作品に登場する正統派イケメン王子様から、爽やかな好青年、実写化が難しいと言われる漫画のキャラクターまで、全てになり切り、見る者を作品の世界へと引き込んでいく。そんな彼の代表作の一つとなるのが、2018年に放送されたドラマ「グッド・ドクター」だろう。2010年、15歳のときにドラマ「熱海の捜査官」(テレビ朝日系)で俳優デビュー。初期は容姿端麗なビジュアルを生かし、映画「L・DK」(2014年)をはじめとした学園恋愛作品への出演が多かった山崎だが、2015年に連続テレビ小説「まれ」(NHK総合ほか)で主人公を支えるパートナーを演じお茶の間にその存在を広く知られることに。2017年には「陸王」(TBS系)で、就職に失敗し、挫折を味わう青年を演じ、さらに役の幅を広げていった。そして、本作では繊細でリアリティーのある芝居で、視聴者を魅了。確かな演技力を存分に見せつけ、実力派俳優としての地位を確かなものとした。
■丁寧な役作りで愛すべきキャラクターを構築

「グッド・ドクター」で山崎が演じたのは、自閉症スペクトラム障がいでコミュニケーション能力に難はあるものの、一度見たものは覚えてしまうという驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年・新堂湊。小児外科のレジデントとして働くこととなった彼が、周囲の偏見や困難を乗り越えて成長していく姿が描かれる。山崎は、対人関係や言語の発達に偏りがある湊の特性を医療用語や情報を早口でまくし立てるセリフ回しはもちろん、目の動きや体の動きも使って巧みに表現。また、子供のように純粋に驚き、喜びといった感情の全てをストレートに表し、ピュアでかわいらしい、愛すべき湊というキャラクターを作り上げた。特に満面の笑顔はあいくるしさ抜群で、ファンならずとも魅了してしまう。この山崎の見事な役作りによって、物語に深みと説得力が生まれていることは言うまでもない。全話を通して子供の命を守るため、どんなときも真っすぐに一生懸命に行動する湊。その姿は胸にグッとくるものがあった。
■山崎の芝居への情熱が見る者の心を揺さぶる

どんな役にも染まることのできる、稀有な俳優・山崎賢人。本作で顕著に表れていたように、改めて彼の素晴らしさは、芝居に対する純粋さに起因する。今作が初の医師役となった山崎は、綿密なリハーサルに加え、実際に病院を訪れ小児外科を見学するなど、入念に役作りを行った。これは本作だけに限ったことではなく、映画「キングダム」では10キロもの減量、そして映画「ゴールデンカムイ」では10キロの増量と常にストイックに役作りに励んでいる。こうした過酷な役作りの数々も、芝居を愛し、真っすぐに向き合い続ける山崎だからこそ成し遂げられることだろう。そして、その熱量こそが人々の心を動かすのだ。年齢と経験を重ね、さらに魅力を増していく山崎の活躍から目が離せない。
文=鳥取えり
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