篠原涼子とバカリズムがW主演し、コミカルな会話劇を披露したドラマ「イップス」
2024.9.22(日)
「イップス」とは、心の葛藤が体や脳に影響を及ぼすことで得意だったことができなくなってしまう心理的症状のこと。そんなイップスを抱えたミステリー作家とエリート刑事が事件を解決するミステリーコメディーが、篠原涼子とバカリズムがW主演を務めるドラマ「イップス」(2024年、フジテレビ系)だ。
本作は1話完結型で、先に事件の犯人が明かされる「倒叙ミステリー」の手法が用いられていることが特徴だ。視聴者は犯人が分かった状態で物語を追えるため、篠原涼子とバカリズムが演じる"絶不調バディ"の推理や2人のコミカルな会話劇に集中できる構造になっている。
■篠原涼子がコメディエンヌぶりを発揮
篠原涼子が演じるのは、かつてベストセラー作家だったものの今は書けなくなってしまったミステリー作家・黒羽ミコ。「首突っ込んでいい?」と興味津々で事件現場に乗り込んでいくちょっと迷惑な野次馬キャラだが、演じる篠原は底抜けに明るい雰囲気でコメディエンヌとしての本領を発揮しているのが印象的だ。
そんな空気が読めないキャラである一方で、ミコは自分なりの信念を持ち、時には人に寄り添う優しさを見せる人物でもある。ここぞという場面で見せる芯の強さや相手と向き合う繊細さが、ドラマを引き締める役割を果たしているのだ。
■バカリズムが演じる独特なエリート刑事像

脚本を務め、出演もした「ブラッシュアップライフ」(2023年、日本テレビ系)のヒットも記憶に新しいバカリズムは、今作ではゴールデン帯の連続ドラマで初主演。彼が演じるのは検挙率ナンバーワンを誇っていたものの、ある出来事をきっかけに事件が解けなくなってしまった刑事・森野徹だ。
ひょうひょうとしたバカリズムらしいキャラクターかと思いきやキレの良い推理力で探偵役をこなし、真面目なエリート刑事の一面をしっかりと持っている森野。その一方でSNSではミコのアンチとして悪口を書き込むなどクセの強い刑事だが、バカリズムはこの役を彼独特の空気感でモノにしている。
■小競り合いまでおもしろい絶妙な会話劇

本作の最大の特徴は、何と言っても篠原涼子とバカリズムのバディが織りなす小気味良い会話劇だろう。時には犯人の目の前で「この2人は何を言っているんだ?」とあっけに取られるほどのささいな小競り合いを繰り広げることもあり、そんな一見するとどうでもいい言葉の応酬に思わずクスッと笑えてしまうのがこのドラマの魅力の一つだ。
イップスという絶不調を抱える者同士、ささやかな助け合いに思わず心が温まる場面も。森野はイップスのせいで謎解きとなると固まってしまう致命的な弱点があるが、そんな彼をミコがなんとかサポートして事件解決にこぎつけるシーンが印象に残る。テンポのよい会話劇はもちろん、この2人にしか出せない独特の空気感にも注目してほしいバディだ。
文=元永真
放送情報【スカパー!】
イップス
放送日時:10月21日(月)12:10~
放送チャンネル:フジテレビTWO ドラマ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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