目黒蓮の俳優としての真骨頂炸裂!表情での演技光る「海のはじまり」
2024.9.13(金)
アイドルグループの一員として絶大な人気を得ながら、役者としてのイメージが先行する。それが目黒蓮だ。
彼にとって出世作と呼べるのは2022年に放送された「silent」であることは間違いない。若年発症型両側性感音難聴を患う佐倉想役を演じ、その優しい笑顔で視聴者を虜にしたかと思えば、手話だけではなく所作、細やかな表情などで難しいキャラクターを完璧に表現した。
その後、目黒は「トリリオンゲーム」で天王寺陽という底抜けに明るい人間も演じているのだが、やはりどこか影のある役が似合うと再確認できたのが現在放送中の月9ドラマ「海のはじまり」だ。
「海のはじまり」で目黒が演じているのは月岡夏。大学時代に付き合っていた水季(古川琴音)の死をきっかけに、自分に娘がいることを知るという、これまた複雑なキャラクターだ。

どことなく控えめな印象や、言葉を大事にしていることなど想と夏が被る部分はある。「わたしの幸せな結婚」や「トリリオンゲーム」のようにビジュアルや衣装を大きく変えていないことも影響しているのだが、それでも目黒の高い演技力によって想と夏がしっかりと演じ分けられていることは十二分に感じられる。
想が年齢以上に達観した雰囲気を醸し出していたのに対し、夏からは幼さが隠しきれない。突如として父親としての生活が始まり、急激な環境の変化に翻弄される。夏の人間としての未熟さを感じるのは、現在付き合っている彼女の前で悪気もなく元カノの名前を再三口に出してしまう脚本からも明らかだ。交際相手である年上でしっかり者の百瀬弥生(有村架純)と一緒にいる時はより顕著で、本来異性をメロメロにできる笑顔もどこか不安にさせるような頼りなさを漂わせる。眉目秀麗な容姿を持ちながら、作中で「惜しい」と評される男性を作り出すのだからあっぱれと言うほかない。
また、「海のはじまり」では目黒が得意とする"受け"の演技にもさらに磨きがかかっている。「silent」でも紬(川口春奈)とのシーンで相手のセリフを受けた後の表情や言葉(手話)の表現力は秀逸だったが、今作ではそれ以上の衝撃を視聴者にもたらしている。

夏は喋るまでの間合いが少し遅い。言葉として発するまでに考えすぎてしまうという人間性ゆえだが、その拙いゆっくりとした喋りが夏の実直な人間性を的確に表す。だからこそ、8話で実の父(田中哲司)に対して大きな声で心情を吐露するシーンも大きな意味を持ってくるのだ。
意識的にやっているであろう口元の芝居にも触れたい。相手の話を聞いている時に夏の緩んだ口元は度々クローズアップされ、まだ大人に、そして父になりきれていない未熟な男性を目黒は表現する。一方で、口をキュッと結んだ表情は夏が一歩前へ進んだ瞬間を示唆しているようで、顔の一部分だけでこちらの想像を膨らませてしまうのだからもはや恐ろしい。
目黒に対する畏怖にも近い感情が最高潮に達したのは第9話。夏と弥生は、ともに好きな気持ちは変わらない中、互いが自分の感情を大事にし、弥生が別れを告げるのだった。弥生から別れを意味する決定的な言葉が伝えられた時、夏は顔を歪める。それでもとすがって、最後の時間を駅のホームで過ごすのだが、やはり弥生は行ってしまう。その瞬間、夏はまるであっと手を伸ばすような不意の表情を浮かべた刹那、恋人との別れを実感しむせび泣く。
あえて言葉を選ばずに言うと、ここでの夏は情けない。恋人にフラれ、鼻水をすすりながら人目もはばからず涙を流す。確固たる存在が崩れうろたえる男を目黒は完璧に表現しており、彼自身もこういう経験をしてきたのではないかと思わず夢想してしまう。(おそらくそんなことはないだろう)
それでも、徐々に呼吸を整えて、口をきゅっと結び歩き始める。その背中からは父としての覚悟が見え、情けない男からの脱却と成長を強く感じさせるのだった。
すでに俳優としての確固たる地位を確立している目黒だが、今作品でその評価は一段も二段も上がったのではないだろうか。その辛さ、責任、重圧という荷物をこちらで少しでも持ってあげたい、そう思うほどに目黒演じる月岡夏はリアリティに満ちていた。
文=まっつ
放送情報
「海のはじまり」
毎週(月) 21:00~よりフジテレビ系にて放送中
脚本・生方美久さん×風間太樹監督×村瀬健プロデューサーの『silent』チームが集結。
完全オリジナルストーリーでお届けするさまざまな形の“親と子”のつながりを通して描く、愛の物語。
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