安藤サクラが人生をやり直す主人公を好演!バカリズム脚本ならではの会話劇も最高なドラマ「ブラッシュアップライフ」
2025.8.8(金)
2023年初頭に放送され、第115回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の最優秀作品賞を始め、第39回ATP賞テレビグランプリの優秀賞や総務大臣賞、Asian Television Awards 2023の最優秀脚本賞など、数多くの賞を受賞し、海外でも高い評価を得たドラマ「ブラッシュアップライフ」。
ごく普通の独身女性・近藤麻美が、ある日突然迎えた死をきっかけに、何度も自分の人生をやり直すという地元系タイムリープ・ヒューマン・コメディで、脚本はお笑い芸人としても活躍しているバカリズムが手掛けた。
⒞NTV
キャストも豪華で、映画「万引き家族」(2018年公開)などで高い評価を得ている実力派女優・安藤サクラが主演。安藤は本作が民放の連ドラ初主演となる。親友役に木南晴夏や夏帆、妹役として志田未来などが出演。人生をやり直した回数によっては、彼氏役で松坂桃李、また仲村トオルや浅野忠信、江口のりこといった著名な俳優が次々に登場する。
■"徳を積んで来世も人間に!"、人生のやり直しに挑戦する主人公を演じた安藤サクラ
⒞NTV
ここでは主に、安藤の演技について見ていきたい。安藤が演じる麻美は地元市役所で働いていて、窓口での挨拶の仕方に疑問に感じたり、そういった些細なことで昼食時に同僚と盛り上がったりするごく普通の女性。小・中学生の時の同級生・門倉夏希(夏帆)や、米川美穂(木南晴夏)らとの食事会でも、仲良し3人組らしい平和な会話が交わされる。
それぞれの会話は、バカリズムならではの独特のテンポとセリフ回しで展開し、思わずクスッとしてしまうユニークさに溢れている。そして、それを当たり前の日常として自然に見せてしまうところに、安藤の演技の妙味がある。ネットなどでは、安藤らの会話がいわゆる「あるある」であり、共感を覚えたという感想が数多く見られた。
しかし麻美は、交通事故によって突然、死を迎える。そこから、麻美の新たなチャレンジが始まる。死後案内所の受付係(バカリズム)から、来世はグアテマラ南東部のオオアリクイと告げられショックを受けるが、話しているうちにもう一度人生をやり直せることを知る。やり直して"徳"を積めば、また違った来世になるらしい。麻美は人間に生まれ変わるべく、2周目の人生に挑戦する。
2周目も1周目の記憶は残ったままなので、麻美は徳を積むために、友人をトラブルから守るなどさまざまな行ないをする。その時の麻美もごく自然、かつ表情豊かだ。
⒞NTV
例えば1周目でミュージシャンを目指すも夢叶わず、あげく離婚してしまう友人・福田俊介(染谷将太)がいる。彼の未来を知っている麻美は、2周目でミュージシャンを諦めさせようか悩む。そのきっかけとなった成人式の後のカラオケ会で、モノローグとともに心配そうな顔になったり、呆れ顔になったり、最後は涙目になったり、ほんのりとした顔芸を見せたりもする。
さらに、人生をやり直すたびに、麻美は違った職業に就く。2周目の薬剤師の時はクールな雰囲気が感じられ、3周目のテレビ局のスタッフの時は、テキパキしていて行動力に溢れている印象を受ける。職業に合わせて麻美の雰囲気が変わるのは、やはり安藤の演技力によるものであり、本作の見所のひとつと言えるだろう。
安藤は本作で第115回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞。またバカリズムも同賞で、脚本賞を受賞している。秀逸な演技と脚本が絶妙に融合した近年稀な名作を、安藤サクラら名優たちの演技とともにぜひ楽しんでほしい。
文=堀慎二郎
放送情報【スカパー!】
ブラッシュアップライフ
放送日時:2025年8月9日(土)19:00~
チャンネル:日テレプラス
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
-

庄司浩平、"旬の味覚"と"NBA"に見る人生のリスペクト【#推シゴトーク】
提供元:HOMINIS11/14(金) -

ジン・ティエン(景甜)が「長相思」のジャン・ワンイー(張晩意)との甘いロマンスで魅了...中国時代劇の"トレンド"ともいえる転生ロマンス「似錦(スージン) ~華めく運命~」
提供元:HOMINIS11/14(金) -

紅白歌合戦にも初出場...&TEAM(エンティーム)、反響を呼ぶ韓国デビュー作「Back to Life」で示した急成長の証とは?
提供元:HOMINIS11/14(金) -

吉沢亮が演じる錦織さんの"陰り"を帯びる表情の裏にあるものとは...ヘブン先生(トミー・バストウ)とのブロマンスな友情でも際立つ存在感
提供元:HOMINIS11/14(金) -

還暦を迎えるマッツ・ミケルセンの"イケおじ"なイメージからかけ離れた怪演も!やんちゃな狂犬からサイコな肉屋まで千変万化なキャリア
提供元:HOMINIS11/13(木)

