河合優実のさりげない表情で人の心を動かす演技が際立った、カンヌ国際映画祭の特別表彰作『PLAN 75』
2024.8.29(木)
2024年にテレビドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)で昭和の不良少女を快演しブレイクを果たした河合優実。民放ドラマにはほとんど出演していなかった彼女だが、2020年ごろから映画界では頭角を現わしていた。2021年には『サマーフィルムにのって』と『由宇子の天秤』というジャンルが異なる作品で全く違うタイプの高校生を演じて演技の幅を見せた彼女は、数多くの賞を受賞。翌年の2022年には8本もの映画に出演していた。
そんな2022年に公開された映画作品のひとつである『PLAN 75』が、9月16日(月)に日本映画専門チャンネルで放送される。本作は、第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門カメラドール特別表彰を受賞した。少子高齢化が進み、満75歳から生死の選択権を与える制度「プラン75」が国会で可決・執行された日本で、人は何を選択してどう生きていくのかを問いかける衝撃作。河合は倍賞千恵子演じる主人公に、その日が来る直前まで寄り添うコールセンタースタッフの瑶子を演じている。
夫と死別して一人つつましく暮らす78歳の角谷ミチ(倍賞千恵子)は、高齢を理由に仕事を解雇される。住む場所も失いそうになったミチはプラン75を申請し、サポートを行うコールセンターのスタッフ・成宮瑶子(河合優実)と電話で話すうちに不思議な関係で結ばれていく。一方、プラン75の申請窓口で働く岡部ヒロム(磯村勇斗)は、申請をしに来た叔父の幸夫(たかお鷹)と久しぶりに再会する。若者2人は、高齢者と関わるにつれて次第に制度の存在に強い疑問を抱いていく。
瑶子はどこにでもいる優しくて真面目な女性で、最初はプラン75に疑問も抱いていない。しかしミチと電話で話すうちに次第に情が移り、制度の在り方に疑問を抱いていく。出演シーンこそ少ないが、映画の中で気持ちの変化が大きい人物を丁寧に演じた。
特に最後のミチとの電話のシーンは、声だけで心の揺らぎを表現。ミチと知り合った頃とは全く違う、無自覚に人の生死に加担していたことに気付き、悟った表情になっている。そんな彼女の変化に、見ている者はプラン75のいびつさに気付かされる。
「ミチとの電話でのやり取りのシーンを本読みした際、倍賞さんの声を聞いて、自分が思っていた以上に心が動きました」と語っていた河合だが、現場では早川千絵監督とディスカッションを重ねたという。脚本から役をくみ取り、さらに自分の中で構築して表現しているからこそ、見る人の心を打つリアルな芝居になっているのだろう。
本作で第14回TAMA映画賞最優秀新進女優賞などを受賞した河合は、国内外でも注目を集め、2023年以降も数多くの映画、ドラマに出演。エンタメ色の強い作品から社会派まで、どんな作品でも自分のカラーを出しつつ、役によって全く違った表情を見せている。2024年は、第77回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した主演作『ナミビアの砂漠』が公開されるなど、さらなる飛躍を感じさせている。
そんな彼女が見せた、さりげない表情で心を動かす芝居を堪能できる『PLAN 75』。俳優・河合優実の演技に改めて浸ってみよう。
文=玉置晴子
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