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舘ひろし&柴田恭兵によるシリーズ屈指のアクションシーンに大注目!「またまたあぶない刑事」

2024.8.22(木)

1986年のテレビドラマ放送以来、世代を超えて愛されている「あぶない刑事」シリーズ。今年5月には実に8年ぶりとなる劇場版最新作「帰ってきた あぶない刑事」が公開されたことも記憶に新しいが、これまで8作が制作された劇場版の中でもファン屈指の人気を誇るのが、1988年公開の本作「またまたあぶない刑事」だ。舘ひろし演じるタカと柴田恭兵が演じるユージは、表向きは実業家の顔を持つものの裏では拳銃や麻薬の密売などを仕切っている元締めを逮捕するために奔走し、その中で集団誘拐や殺人などさまざまな事件に巻き込まれていく。

タカ&ユージを演じる舘ひろしと柴田恭兵
タカ&ユージを演じる舘ひろしと柴田恭兵

⒞東映・日本テレビ・セントラル・アーツ・キティ・フィルム

■ファンから高い人気を誇る傑作

スタイリッシュかつコミカルな作風でまったく新しい刑事ドラマを作り上げたテレビシリーズ第1作、そして1988年の邦画配収ランキングで4位を記録するという好成績を残した劇場版第1作に続き、本作では作品全体のスケール感がさらにパワーアップ。映画らしい派手な演出がふんだんに盛り込まれている一方で、テレビシリーズの雰囲気も色濃く残っており、この完成度の高さと絶妙なバランスがファンの間で傑作と呼ばれるゆえんとなっている。

最強バディであるタカ&ユージのキザな登場やコミカルなやり取り、そしておなじみの激しいガンアクションはもちろんのこと、2人の悪友であるカオル(浅野温子)や先輩に頭の上がらない後輩のトオル(仲村トオル)、頼もしい理解者である松村課長(木の実ナナ)など、おなじみのキャラクターたちにしっかりと見せ場があることもポイント。今やタカ&ユージの愛称としてすっかり定着した「ダンディー鷹山(タカ)&セクシー大下(ユージ)」を2人が自称したのもこの作品が初で、初心者でも"あぶ刑事"ワールドを存分に楽しめる一本となっているのだ。

■映画ならではのド派手なアクション

⒞東映・日本テレビ・セントラル・アーツ・キティ・フィルム

本作の最大の見どころは、ド派手なアクションで「シリーズ内で最もアクションの色が濃い」と言われている。冒頭でタカ&ユージがチンピラを追うシーンからそれはフルスロットルで、運転の名手であるユージが金のレパードで片輪走行を披露。後半ではタカが塔によじ登って走行中の貨物列車に決死のダイブで飛び乗るなど、手に汗握る場面も必見だ。

また、ファンにはすっかりおなじみとなっている、バイクにまたがったままライフルを放つタカや、車で逃げる犯人を全力疾走で追いかける"ユージ走り"などもシーンも見どころ。こうした定番シーンをシリーズを通じて見比べてみるのも楽しみ方の一つと言える。

■色気とコミカルも忘れない最強バディ

⒞東映・日本テレビ・セントラル・アーツ・キティ・フィルム

見応えのあるアクションだけでなく、ダンディーでスタイリッシュな舘ひろし&柴田恭兵の姿も当然見逃せないポイント。本作ではタカ&ユージと手を組むジャーナリスト・萩原博美として宮崎美子が出演しており、彼女とのやり取りの中で2人の女性に対するスマートなかっこよさが存分に発揮されている。特にユージは博美と頻繁に接触しており、バーで見せる柴田と宮崎のダンスシーンはしっとりとした色気が画面から匂い立つかのような濃密な場面に仕上がっている。

そしてやはり外せないのは、タカとユージにしかできない軽妙でテンポのよいやり取りと"あぶ刑事"らしいコミカルさ。本作では、犯人のワナによって落とし穴にはまったり、犯人から買収を持ちかけられてその要求を飲んでしまったりと、思わず吹き出してしまうようなシーンも。当時は舘が38歳、柴田が36歳と俳優としても脂の乗っている時期であるだけに、どこまでもほれぼれとするようなタカ&ユージの姿を昭和を感じながら楽しんでほしい。

文=元永真

放送情報【スカパー!】

またまたあぶない刑事
放送日時:9月21日(土)21:00~ ほか
放送チャンネル:WOWOWプラス
※放送スケジュールは変更になる場合があります