織田裕二激情を露わにギラギラした役で魅せる、能動的な感情表現が注目の作品「BEST GUY」
2024.8.20(火)
ドラマ「東京ラブストーリー」(1991年、フジテレビ系)や、ドラマ「振り返れば奴がいる」(1993年、フジテレビ系)、「踊る大捜査線」シリーズ(1997~2012年)、ドラマ「SUITS/スーツ」シリーズ(2018~2020年)など、数多くの代表作を持つ織田裕二。朴訥な若者から脱サラした警察官、クールな天才外科医、敏腕弁護士まで、数多の役を演じている彼の芝居の大きな魅力といえば、やはり直情的ではなく感情を抑え込んだ芝居の上手さであろう。
天真爛漫なリカに振り回される完治や、警察という大きな組織の内部矛盾や問題に納得いかないまま仕事に忙殺される青島巡査部長、冷徹で不遜な態度をとり本心が見えづらい司馬医師、切れ者で勝利のためなら違法行為ギリギリの手段も厭わない甲斐弁護士など、どのキャラクターも自分の感情がすぐに表に出ない&出さないようにしているというものが多く、"言葉にしないが本心は違う"というような芝居が抜群に上手いのだ。
そんな中で、織田のキャリアの中でも珍しい部類に入る激情型の役を演じた作品が映画「BEST GUY」(1990年)だ。同作は、トム・クルーズの代表作である映画「トップガン」(1986年)の日本版を目指して制作された作品で、航空自衛隊が映画制作に初めて全面協力した話題作。航空自衛隊の千歳基地の第2航空団に属する第201飛行隊を舞台に、基地のパイロットに与えられる「トップガン」の上に位置する最高の称号「BEST GUY」の座を懸けて特別強化訓練に臨むパイロットたちの姿を描く。
千歳基地の第201飛行隊に、二等空尉の梶谷(織田)が転任してくる。梶谷は、小松基地の「BEST GUY」でありながら殉職した伝説のパイロットの弟だった。梶谷は航空機の操縦や射撃訓練で天性の腕前を見せ、実力的にエリートの名高(長森雅人)に引けを取らず、「BEST GUY」獲得の可能性を見せる一方、非常識な言動で周りを困惑させる問題児でもあった。そんな折、外国の偵察機が日本の領空を侵犯し、飛行隊にスクランブル命令が下る。名高と共に急行した梶谷は、互いにサポートし合ってなんとか侵犯機を追い払うことに成功する。だが、帰路の最中、空間識失調に陥りパニックを起こした梶谷は"機体を安全なところに運んでから脱出する"というマニュアルを破って機体から脱出。幸いにも大きなけがはなく、機体も海に落ちて民間被害はまぬがれるが、梶谷はパイロットとしての自信を失ってしまう。
作品では、映画「トップガン」をリスペクトしたオマージュしたシーンが散りばめられているほか、迫力ある航空アクションのシーンも満載で見応えのあるものになっているのだが、自衛隊員として破天荒ともいえる梶谷を演じる織田の演技が作品の中核を担っている。
上司に対する生意気な態度や仲間たちに対する偉そうな言動など、織田の代表作と言われる役のイメージとは一線を画した、激情を隠すことなく出すギラギラとした役どころを熱演。これほどまでに能動的な感情表現を見せる織田は貴重で、新鮮な感覚で見られる。そんな中で特筆すべきは、能動的な感情表現に違和感がないという演技力だ。周りをかき回す問題児を見事に演じ、梶谷の精神的な成長を描いた成長物語としてしっかり成立させている。
映画「トップガン」をリスペクトしたシーンや迫力の航空アクションもさることながら、織田が魅せる能動的な感情表現に注目していただき、今ではもう見られないギラギラした激情型の若者を演じた織田が紡ぐ成長物語を楽しんでほしい。
文=原田健
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