パク・ボゴム&ペ・スジに漂う本物のカップル感...映画「ワンダーランド」を象徴するデュエットも心に残るロマンティックな名場面
2024.8.20(火)
2022年のカンヌ国際映画祭を沸かせた「別れる決心」(2022年)で世界的な注目を集めた中国出身の国際派女優タン・ウェイが、夫キム・テヨン監督のメガホンの下、チェ・ウシク、チョン・ユミ、コン・ユら豪華な韓国人キャストと素敵なアンサンブルを披露しているオムニバス映画「ワンダーランド: あなたに逢いたくて」。
6月に韓国で劇場公開され、7月26日からはNetflixで独占配信されている本作において、最も話題となっているのが、パク・ボゴム&ペ・スジのカップリングだ。あまりに親密な空気感から熱愛もウワサされた2人の"ケミ"が、ファンタジックな世界観に抜群の説得力をもたらしている。
「ワンダーランド: あなたに逢いたくて」は、仮想現実テクノロジーにより"法律上の死、あるいはそれに準ずる状態"になった人をアプリ内に蘇らせ、愛を復元する画期的なサービス"ワンダーランド"と、それを取り巻く人間模様をオムニバス形式で描いたSFファンタジー。
ワンダーランドのAIを設計するコーディネーターのヘリ(ユミ)とヒョンス(ウシク)、アプリ内の仮想空間に姿を現す謎めいた男性ソンジュン(コン・ユ)、幼い娘のためにサービスを利用する在韓中国人バイ・リー(ウェイ)、そして意識不明の恋人テジュ(ボゴム)を復元させるジョンイン(スジ)――ワンダーランドを介して交錯する人々の愛や希望、悲しみを優しく紡ぎ出していく。
この不思議な物語に観客を誘うのが、バイ・リーのエピソード。自らの死期を悟った彼女は、遺していく娘・ジアのため、そして幼い頃からの夢だった考古学者として仮想空間で生きることを希望してワンダーランド社と契約する。
「友達のような母になりたかった。やり直したい」と切に願うリーの母性をタン・ウェイが繊細に表現した。また、その死後、仮想空間で出会った彼女に特別な感情を抱くソンジュン役のコン・ユの浮世離れした存在感も、世界観によく合っている。
ワンダーランドの利用者たちはみな、寂しさや欠乏感を抱えている。対して、サービスの運営側であるヘリとヒョンスは少し違う。自らも仮想空間にいる両親とコンタクトを取り続けるヘリだが、仮想空間に依存してはいない。彼女を守っているのは、同僚以上恋人未満なヒョンスとの現実世界での心の繋がりだ。微笑ましい2人の関係性を、ユミとウシクが温もり感溢れる佇まいで演じている。
そして本作で最も切ないロマンスが、テジュ&ジョンインのエピソード。事故により意識不明となり、病院のベッドで眠り続けるテジュが恋しくて、サービスを利用するジョンイン。"宇宙飛行士"という設定で仮想空間に生きるテジュは、優しく思いやりがある完璧な恋人だ。頭痛薬が部屋のどこにあるかも、ジョンインが仕事に間に合うためには何時に起きなければいけないかも知り尽くしている。
そんな2人の愛情に満ち溢れた関係性を象徴する名場面の1つが、ジョンインのリクエストに応えてテジュが歌う場面。ボゴム自身もインタビューで一番印象に残ったシーンに挙げている1シーンで、テジュがウクレレを弾き、笑いかけながら歌う夢のような光景の中に、いつしかジョンインも入り込んでいく。
このOST「WISH: Wonderland is here」は、「G線上のアリア」をもとに編曲したナンバーで、ボゴム自身も作詞に参加。撮影直前まで一緒に練習していたという2人の仲睦まじい空気感もあってか、ジョンインとテジュの親密さが手に取るように伝わってくる。韓国では"国民の彼氏"と称されるボゴムと、"国民の初恋"と言われてきたスジならではの、何ともロマンティックな名シーンに仕上がっている。
だが、現実世界のテジュが奇跡的に目を覚ましたことから、ジョンインの中の"テジュ像"が崩れ始める。事故の後遺症により、これまでとは別人のような言動を見せる現実のテジュに「あなたらしくない」と不満を募らせていくジョンイン。でも"テジュらしさ"って何?
ジョンインの葛藤を通して、問いかけてくる"その人らしさとは一体何なのか?"というテーマに心を揺さぶられ、仮想現実が内包する危うさにも気付かされる本作。何より"理想のAI彼氏"と"生身の人間"を演じ分けたボゴムの2面性にも魅了される奥深い1作だ。
文=酒寄美智子
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