安達祐実が繊細かつ多様な演技力を見せつけた舞台「た組『綿子はもつれる』」
2024.8.3(土)
安達祐実が主演した舞台「た組『綿子はもつれる』」が、日本映画専門チャンネルで8月19日(月)に放送される。夫婦関係が破綻している綿子(安達祐実)と悟(平原テツ)が、綿子と不倫関係にあった男の不幸な出来事によって、その夫婦関係を再構築していく物語で、作・演出は戯曲「ドードーが落下する」で第67回岸田國士戯曲賞を受賞した加藤拓也が担当。長い人生の中で、進んだり、立ち止まったり、振り返ったり...日常会話を通して、かすかに時に激しく揺れ動く綿子の心の機微を描いていく。
不倫関係にある木村(鈴木勝大)と幸せなひと時を過ごしていた綿子だったが、木村に降りかかったある不幸な出来事を目撃してしまう。ショックを受け、自宅に戻ると夫の悟がチャーハンを作って待っていた。冷え切った関係を修復するため家族団らんの時間を作ろうと躍起になる悟だったが、気落ちしている綿子はそれどころではなく、息子の大翔(田村健太郎)も思春期真っただ中とあって反抗的な態度を示す。綿子と悟は再婚で大翔は悟の連れ子、反抗期ではあるものの綿子に対しては気を使い、かろうじて家族の形を成していた。そんな中、気分を変えるべく旅行をすることにした綿子と悟。しかし、旅行の最中にも些細なことで衝突し、やがて大きな溝が浮き彫りになっていく。

ステージの上には手前にソファ、奥にベッド。その2つの真ん中に引かれたカーテン。例えばカーテンを引けば、ベッド側がホテル、ソファ側が自宅という2つのシチュエーションが出来上がり、奥行きだけでなく場面転換の際にも役立っている。そんなシンプルなセットだからこそ、会話劇が引き立ち、観客は役者たちに注目する。そしてテンポよく展開される会話は、ころころと話題を変え、また戻ったりとリアルな日常を描いていた。登場人物たちが丁々発止のやり取りを繰り広げる中で、何と言っても安達祐実の繊細な心の描写は素晴らしかった。自然体な仕草やセリフ回しはもちろん、笑顔の種類の多さに驚かされた。楽しさや愛情だけでなく、後ろめたさや嫌味っぽさも感じる笑顔なのだ。別れたいと思っているわけではないが、きっと別れるしかないんだろうなと悟っている夫婦の悲しい会話。不満の全てをぶつけてしまいたいがギリギリで踏みとどまるリアル。本音をぶつけ合ったら...壊れてしまうのか、それとも再生への道が開けるのか。夫婦でなくても、家族でなくても、どんな人間関係でも当てはまる心の対話が詰まっていた。舞台ならではの緊張感と役者陣の息遣い、いわゆる"生感"を味わうことができる秀逸作、涙ながらのカーテンコールも見逃せない。
文=石塚ともか
放送情報【スカパー!】
た組「綿子はもつれる」
放送日時:8月19日(月)08:15~
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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