中国の伝説的BL「ハイロイン」のリメイクに注目が集まるワケとは?シュー・ビン&チャン・ジオンミンが再現した「溢れる青春感」
2024.7.26(金)
中国の"幻のBL"として、配信から8年が経つ今もファンの間で語り継がれている青春ドラマ「ハイロイン~上瘾~」。2016年当時、中国Webドラマの1日のアクセス新記録を叩き出し、あまりの過熱ぶりから中国当局によって配信停止されるという"伝説"まで生み出した本作が、新たなキャストでリメイク。再びアジア各国で注目を集めた待望のリメイク版「ハイロイン ~Stay With Me~」(2022年)が、8月3日(土)よりアジアドラマチックTVにて日本初放送される。
(C) 2023 China Punchline Entertainment Co., Ltd.
ティミー・シュー(当時はシュー・ウエイジョウ)&ホワン・ジンユーという2大スターを生んだ2016年のオリジナル版と同じく、「ハイロイン ~Stay With Me~」の原作は、中国の人気BL作家・チャイジーダン(柴鶏蛋)の代表作「你丫上瘾了」。
そのチャイジーダン監修のもと北京で撮影された今作は、中国国内で配信せず、最初からあえて海外向けに制作されただけあって、原作の世界観を忠実に再現。"未完"の名作ともいわれる前作では描き切れなかった"その先"のストーリーも盛り込み、全24話で原作の魅力を余すところなく描き切った。
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裕福な家庭に生まれた問題児グー・ハイと、質素な生活を送る優等生バイ・ロイン。2人の名前を組み合わせた"ハイロイン(=ヘロイン)"が物語の中毒性をほのめかしていた2016年版からキャスト名も一新。リメイク版では、グー・ハイから呉比(ウー・ビー)、バイ・ロインから蘇御(スー・ユー)に変更となり、フレッシュなキャストで瑞々しい世界観を作り出している。
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幼い頃から父親と2人暮らしで質素ながらも温かい生活を送ってきたスー・ユーは、地元の公立高校で断トツトップの優等生。一方、裕福な家に育ったウー・ビーは格闘技を一通り身につけていてケンカが強く、傍若無人な問題児。そして実は、ウー・ビーの父親の再婚相手こそが、スー・ユーを産んだ実の母親。2人は出会う前から複雑な縁で結ばれているのだ。
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父親への反発心から私立高校を勝手に辞め、公立高校に転校したウー・ビーはそこで、義母の実の子どもとは知らずにスー・ユーと出会う。実母が遺した彫刻にそっくりなスー・ユーが妙に気にかかるウー・ビーは、何かとちょっかいを出してしまい苛立ちを募らせる日々...。
一方のスー・ユーも、嫌がらせばかりするウー・ビーを初めは疎ましく思っていたが、不良に絡まれているところを助けてもらったのをきっかけに、心を開き始める。
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わだかまりが解け、徐々に近づく2人の関係性が、青春感溢れるエピソードで綴られていく。じゃれ合う2人が抱き合うようにして自転車に乗るという印象的なシーンから始まって、「お前の大切な人は?」と尋ねるスー・ユーの耳元に、ウー・ビーが顔を近づけて「バカめ。数学で解いてろ」と囁く場面も。さらに、隣にいるウー・ビーを気にしながら、海に向かって「愛してる...大海原よ!」とスー・ユーが思わせぶりに叫ぶ場面など、甘酸っぱい青春の1シーンが随所に登場。撮影地・北京の、ノスタルジーを残しながらも洗練された雰囲気も本作に新風を吹き込んでいる。
(C) 2023 China Punchline Entertainment Co., Ltd.
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何より全編を通して感じられるのは、スー・ユーを演じたチャン・ジオンミンと、ウー・ビーを演じたシュー・ビンが醸し出すフレッシュな空気感。実は義理の兄弟である2人が、互いにかけがえのない存在だと気づき、絆を確かめ合っていく過程は実にエモーショナル。2016年版ではバイ・ロインを演じたティミー・シューがOP曲&ED曲を担当していたが、今作ではシュー・ビンが挿入歌を担当し、爽やかな風を吹かせている点にも注目。2人の青年の絆を丁寧に綴る、青春ストーリーの良作だ。
文=酒寄美智子
放送情報【スカパー!】
ハイロイン ~Stay With Me~
放送日時:2024年8月3日(土)5:00~/6:00~
※毎週(土)5:00~/6:00~
チャンネル:アジアドラマチックTV (アジドラ)
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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