松本幸四郎「舞台よりも面白いシネマ歌舞伎が完成しました」
2020.2.9(日)
'18年1月に十代目松本幸四郎を襲名し、同年7月に襲名披露公演として上演された「女殺油地獄」が、シネマ歌舞伎として早くも衛星劇場で放送される。シネマ歌舞伎とは、歌舞伎の舞台公演を高性能カメラで撮影した映像作品だ。
「井上昌典監督には、大阪松竹座での公演をシネマ歌舞伎にしていただきたい、そして舞台よりも面白いものを作ってください、とお願いしました」
その願いは、映画界で活躍する監督やスタッフの協力を得て、公演本番時以外にも稽古時や舞台上にカメラを設置しての撮影を実施したことでかなったそうだ。
「舞台の場合は、じっとしている人を見続けるなど、自由に見ることができるんですよね。一方、シネマ歌舞伎では『ここを見てください』といったように視聴者の皆さんをナビゲートしていくので、ストーリーが分かりやすくなるところが長所だと思います。そして、舞台では見ることが難しい、アップで映された俳優のいろいろな表情も楽しめます」
撮影:渞忠之
幸四郎さんは本作で、けんか沙汰を起こしてばかりの主人公・与兵衛を演じるだけでなく、編集にも参加。井上監督と話し合う中で、「女殺油地獄」という作品へ新たな思いを抱いたという。
「今回はスローモーション撮影や俳優の息遣いを撮るために、義太夫なしで撮影を行いました。無音の舞台は殺気をそそるし、また恐怖も感じました。実際はこういったシチュエーションで事件が起きたんだな、と実感できたことは、与兵衛を演じる上でもプラスになりました」
クライマックスシーンでの舞台真上からの衝撃的なショットなど、従来のシネマ歌舞伎の概念を覆すスタイリッシュな映像手法が盛り込まれている本作。TVで視聴する上での見どころとは?
「シネマ歌舞伎は、映画でもなく、舞台中継でもない、新しいジャンルではないかと思います。今回の放送は、ぜひとも録画していただいて、5年後、10年後に見ていただくと、昔の僕に会えるという面白さが増してくると思います。そして、これからのシネマ歌舞伎の可能性をぜひとも楽しみにしてもらいたいですし、まずはこのサスペンスドラマを心ゆくまでご覧いただきたいです」
まつもと・こうしろう●'73年1月8日生まれ、東京都出身。二代目松本白鸚の長男として、幼少の頃から歌舞伎の舞台などで活躍。'18年に十代目松本幸四郎を襲名した。
撮影=伊東武志 取材・文=中村実香
ヘアメーク=AKANE スタイリスト=川田真梨子 衣装協力=ボリオリ(三崎商事)
-

市川染五郎、荒木飛羽、山中柔太朗ら才能豊かな俳優たちが美しくもおぞましい"標本"に...西島秀俊が静かなる狂気を見せる衝撃作「人間標本」
提供元:HOMINIS12/17(水) -

細田守監督のスマッシュヒット作!役所広司や宮崎あおいらが声を担当し、バケモノと少年の師弟関係を描いた「バケモノの子」
提供元:HOMINIS12/16(火) -

あの「愛の不時着」が宝塚に!?雪組トップスター・朝美絢がお披露目公演で見せる少しお茶目なリ・ジョンヒョクに注目!
提供元:HOMINIS12/16(火) -

"タイプロ"でのブレイク前夜の焦燥感も絶妙...原嘉孝(timelesz)が売れない芸人の恋心や悲哀を体現する「初恋芸人」
提供元:HOMINIS12/16(火) -

加藤史帆がモラハラ夫に「応戦しないか心配」、飯島寛騎「カウンター打たれなくてよかった(笑)」―ドラマ「夫を社会的に抹殺する5つの方法 Re:venge」インタビュー
提供元:HOMINIS12/16(火)

