クールキャラの小栗旬とコメディ担当・生田斗真の化学反応が楽しめる!堀北真希主演「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」
2024.7.22(月)

いまや40代の中堅俳優であり、大河ドラマの主演も果たした小栗旬は、これまで漫画の実写化作品にもたくさん出演してきた。キャリア初期に多かったのは学園もの。連続ドラマ初レギュラーとなった「GTO」(反町隆史主演、1998年)に始まり、「ごくせん」のうっちー役で顔が知られ、「花より男子」の花沢類役でブレイクする。8月にフジテレビTWOで放送される「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」(2007年制作)は、その後に出演し、小栗の人気を決定づけたヒット作だ。

原作は中条比紗也による少女漫画「花ざかりの君たちへ」。芦屋瑞稀(堀北真希)というアメリカからの帰国子女が性別を偽って全寮制の男子校・桜咲学園に転入。実は瑞稀は、佐野泉(小栗)という陸上走り高跳びの選手に憧れていたが、彼が暴漢から自分をかばった時にけがをしてジャンプを辞めたと知り、佐野の近くにいようと決心したのだった。入学すると、難波南(水嶋ヒロ)が寮長を務める第二寮で佐野と同室になり、ひとつ屋根の下、女子だとバレないかドキドキの学園生活がスタートする。

鈍感なところがある佐野は瑞稀が女だとは気付かず、「もう一度ハイジャンプに挑戦してほしい」と一途に訴えてくる瑞稀に、心を開いていく。

一方、サッカー部のエースでお調子者の中津秀一(生田斗真)も、そんな瑞稀が女子だとは知らないまま心惹かれ、「相手は男なのに」と苦悩する。クールポジションの小栗に対し、生田はコメディ担当で、瑞稀が女子だと気付いてからもひとりでジタバタ。そんな場面でも、生田は手足を大きく使ってジェスチャーしつつ、キレキレの演技で笑わせてくれる。中津が瑞稀に抱く思いは横恋慕とわかっていても、中津の恋を応援したくなる。

小栗は、ぶっきらぼうでなかなか笑顔を見せないが、結局はいつも同級生たちに協力する、いわゆるツンデレキャラの佐野を、それまでに出演した学園ものとは違ったイメージで演じている。ハイジャンプの挫折だけでなく、父親との間に葛藤を抱えた内面を繊細な表情で表現。また、生田がボケまくっている場面での、じとっとしたツッコミの目線など、相手を引き立てる演技も上手い。
ちなみに小栗と生田は、この後「ウロボロス〜この愛こそ、正義。」や大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも共演し、プライベートでも仲良しだそう。同年代で共に子役時代から演じる仕事をしてきたふたりだけに、この時期に出会ってすぐ意気投合したのだとか。

他にも「こんな大物がモブ役で?」と、今となっては驚くような豪華キャストが生徒役で出演している。岡田将生、鈴木亮平、溝端淳平、高橋光臣、大東駿介ら、17年後の今、ドラマのメインどころで活躍する俳優たち。これだけ才能のあるメンバーが揃っていれば、撮影現場でも誰が一番目立つかと競争になりそうなものだが、そんな様子もなく、みんなでひたすらバカをやっていて、楽しそうだ。
3つの寮に通じる食堂は、生徒たちのたまり場。そこで開かれるクイズ大会やダンスの練習など、ほとんどかくし芸大会のノリで、キャストがふざけまくり騒ぎまくる。岡田将生が演じる関目はちょっと天然が入った癒やし系、鈴木亮平が演じる明石は暑苦しい体育会系と、それぞれキャラクターが立っていて楽しい。

しかし、「イケパラ」という略称で親しまれたこのドラマが成功したのは、主演が堀北真希だったからこそ。今では乙女ゲームなどに溢れている「男装した女子が男子しかいない世界でモテまくる」という設定が、嫌味に見えないのは、堀北の透明感と凜とした佇まいゆえだろう。今はもうドラマに出ることはない堀北の代表作としても、この機会に見直してみたい。
文=小田慶子
放送情報【スカパー!】
花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜
放送日時:2024年8月15日(木)12:10~
チャンネル:フジテレビTWO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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