上川隆也のイケボが執事役にマッチ!「警察様」より先に「真犯人様」を突き止めるドラマ「執事 西園寺の名推理」
2024.7.13(土)
上川隆也がパーフェクトな執事を演じる、2018年のオリジナルドラマ「執事 西園寺の名推理」が、8月3日(土)に日本映画専門チャンネルで放送される。上川演じる西園寺は主人である"奥様"に誠心誠意尽くし、奥様の願いは何でも叶えてしまう執事。その奥様が身近な人々が巻き込まれる事件に心を痛め、「本当のことを知りたいの」と西園寺に言ったことをきっかけに、執事による捜査がスタートする。
執事にどれだけの捜査ができるのか?と思いそうだが、西園寺は並みの執事ではない。語学が堪能で、あらゆる知識も豊富。ワインやお茶だけでなく、香りを嗅ぐだけで原材料を言い当てるほど料理の知識が豊富で腕前も優れ、武術にも長けている。そして、鋭い観察力と深い知識を駆使して、とても素人とは思えぬほどの推理力を発揮していくのだ。その西園寺の優秀さと上川の鋭い眼差しが実にマッチ!奥様じゃなくても、信頼を寄せたくなる人物に仕上がっている。
執事たるもの、主人の威厳を守るためであろうか。身だしなみが整っているのは当然だが、立ち姿や振る舞い、言葉遣いも美しい。丁寧な物言いと上川の低音イケボの相性はすこぶるよく、耳心地もパーフェクト。実に素晴らしい人物なのだが、西園寺は妥協を知らないため、現場を担当する刑事たちにとっては少々やっかいな存在となっていく。

この刑事・丸山を演じるのは佐藤二朗で、上川と佐藤のコンビネーションも大きな見どころとなっていく。丸山にとって西園寺は謎のダイイングメッセージやパスワードを解いてしまうだけでなく、凶悪犯を軽くいなしてしまう高い格闘センスを持つ勝ち目のない人物だが、刑事である自分らを差し置いて真犯人を言い当てる煙たい存在でもある。そのため、現場で西園寺を見つけるたびに「(また)執事〜」とため息を漏らすのだが、その反面、どこかうれしそうで、そこも見ていて面白い。
ここまで完璧だと西園寺の前職が一体何なのか気になってくるが、彼の過去は一切謎。キリリとした表情で姿勢正しく立っている姿はまるで軍人のようにも見えるが、序盤で判明しているのは資産家の奥様に仕え、元警察庁長官で現衆議院議員の超大物と顔見知りであることだけ。ほんの少しずつ、西園寺の素性が見えてくるところもこのドラマの面白みの一つだ。

笑顔ゼロの無表情で規律正しい人間は近寄りがたく感じられそうだが、そこにコミカルさを注入し、魅力的な人物に仕上げているのは、上川の演技力のなせる技であろう。「少々気になることがございまして...」と刑事コロンボばりにしつこく捜査に口をはさみ、丸山をうんざりさせて視聴者を笑わせたかと思うと、キレのあるアクションでため息を誘う。しかも、そのアクションは話数が進むごとに本格化し、シーズン2ではロボコップばりに強くなっていくのだが、"西園寺ならありうる"と思わせてしまう。
何でもござれの"パーフェクトな執事"を演じる上川が、今回はどんな能力を見せてくれて、どんな事件を解決するのか?と、ワクワクしながら見ることのできる極上のエンターテインメント作品だ。
文=及川静
放送情報【スカパー!】
執事 西園寺の名推理(全8話)
放送日時:8月3日(土)13:00~
※8月10日(土)13:00~はシリーズ第2弾を放送
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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