King & Prince・永瀬廉の陰のある絶妙な存在感...「法廷遊戯」で見せた杉咲花、北村匠海との演技合戦
2024.6.30(日)
6月15日に最終回を迎えたドラマ「東京タワー」での年上女性との切なくも狂おしい恋模様が大きな話題を呼んだ永瀬廉(King & Prince)。その反響が冷めやらぬ中、6月27日(木)からは余命宣告を受けた男女の"期限付きの恋"を描くNetflix映画「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」が配信開始されるなど、主演作が相次いでいる。
心を揺さぶるような恋愛模様に注目が集まる一方で、"俳優・永瀬廉"として大きなチャレンジとなった近年の話題作が、2023年11月に公開された本格的な法廷ミステリー映画「法廷遊戯」だ。
7月20日(土)にWOWOWシネマにて放送される「法廷遊戯」は、現役の弁護士でもある作家・五十嵐律人による第62回メフィスト賞受賞の同名デビュー小説を、「神様のカルテ」シリーズで知られる深川栄洋監督が映画化。
物語の中心となるのは、ロースクール時代に行われていた模擬裁判"無辜(むこ)ゲーム"をきっかけに"再会"を果たす予定だった3人の同級生。ところが、弁護士となった久我清義(永瀬廉)が約束の場所に出向くと、そのゲームの主宰者であるはずの結城馨(北村匠海)は胸にナイフを突き立てられて死亡しており、その傍らでは織本美鈴(杉咲花)が返り血を浴び立ち尽くしていた。清義は、無罪を主張する美鈴の依頼を受け、弁護を担当することになる――かつては法曹の道を共に志した3人の仲間が、"弁護士""被告人""死者"となって相まみえる裁判の模様が、97分という上映時間の中で、二転三転しながら描かれていく。
永瀬が演じているのはロースクール卒業後、弁護士となった"セイギ"こと清義。弁護士役初挑戦にあたり、撮影前に裁判を初めて傍聴し、法廷の緊張感を肌で感じたという永瀬は、裁判中の振る舞いなど細部までこだわってキャラクターを再現。検事に詰められて思わず謝ってしまう表情など、新米弁護士ならではの経験の浅さや不安を巧みに演じ切った。
さらに、児童養護施設で育ち、16歳の時にはその施設長をナイフで刺した過去があるという清義のバックグラウンドもミステリアスな雰囲気で体現。事件の謎を究明する弁護士であると同時に、どこか陰のある絶妙な存在感で作品の謎を深めている。

そんな清義と同じ児童養護施設で育った幼なじみで、黙秘を貫く"被告人"の美鈴を演じた杉咲花。感情を仕舞い込んだような淡々とした語り口ながら、主張を秘めた眼差しで、疑惑の人物を好演した。16歳の時、施設長を刺した清義を守るために証言した過去も明らかになり、美鈴の愛情深い一面も露呈。その胸中を徐々に曝け出していく感情の高まりには、凄みを感じさせる。
また、ゲームを仕掛けた張本人でもある"死者"の馨を演じた北村匠海。学生時代に司法試験に合格し、模擬裁判を主宰するほど優秀な頭脳を持っていた彼が、なぜ2人の同級生を巻き込み、この不可解なゲームを始めたのか?他の学生を凌駕するカリスマ的なオーラと、落ち着き払った馨の立ち居振る舞いが、荒唐無稽ともいえる裁判に抜群の説得力をもたらしている。

法廷劇ではありながらも、事件の解明と共にロースクール時代の3人のバックボーンも丁寧に描かれており、同世代の3人の若手俳優が体現した濃密な人間ドラマも見応え抜群の「法廷遊戯」。永瀬廉×杉咲花×北村匠海――主役級スターによる白熱の演技合戦といった様相を見せる法廷バトルに注目したい。
文=HOMINIS編集部
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