「蒼蘭訣」のジャン・リンホー(張凌赫)とユー・シューシン(虞書欣)が再共演！中国で反響を呼んだ2人の命懸けの恋模様が切ない...

2024.6.29(土)

イケメンの新進俳優が次々と誕生する中国ドラマ界において"美男ライジングスター"と称され、Diorのイメージモデルに起用されるほど人気を急上昇させているのが、ジャン・リンホー(張凌赫)。1997年生まれの彼は、大学在学中にスカウトされ、いきなりラブコメ時代劇「探偵麗女～恋に落ちたシャーロック姫～」(2020年)で俳優デビュー＆初主演を飾った逸材だ。

その後も話題作へのオファーが引きも切らず、2023年9月に中国で配信されるやいなやドラマランキングでトップを独走した「雲之羽 ～揺らめく愛、刹那の二人～」(7月12日(金)よりＷＯＷＯＷプライムにて日本初放送)など、出演作が続々と日本に上陸している。

「探偵麗女～恋に落ちたシャーロック姫～」では、身分を隠して暗躍する国の英雄を熱演。俳優デビュー作にして、一見遊び人かと思いきや、実は正義感溢れる元将軍という2面性のあるキャラクターを作り上げ、あっという間に売れっ子に。現代劇「二択の初恋」(2021年)では女子生徒から人気抜群の優等生役で、青春ドラマとの相性の良さも証明。ワン・ホーディー＆ユー・シューシン主演のメガヒットドラマ「蒼蘭訣～エターナル・ラブ～」(2022年)では、シューシン演じるヒロイン・小蘭花が憧れる"イケメン戦神"役で存在感を示した。

瞬く間にスター街道を駆け上がってきたリンホー。くっきりとした目鼻立ちに意志的な眉、188cmの長身という抜群のビジュアルは、やはり古装劇によく映える。待望の主演作となるラブサスペンス「雲之羽 ～揺らめく愛、刹那の二人～」では、生まれ持った宿命に抗えない悲恋の主人公をドラマチックに演じている。

ストーリーの舞台は、江湖の2大門派、"宮門"と"無鋒"が長きにわたって対立を続けていた時代。無鋒に属する名もなき女刺客が、没落した名家の娘・雲為衫(ユー・シューシン)として、宮門の後継者・少主の花嫁候補を装い、敵対組織の内部に潜入する。雲為衫は、そこで少主の弟・宮子羽(ジャン・リンホー)と出会い、心惹かれるように。ところが、宮門を仕切っていた父や兄の少主が暗殺された宮子羽は一転、重責を背負うことになる。

高貴さを湛えたリンホー演じる宮子羽は、初登場シーンから圧倒的な美しさを放っている。少主の花嫁候補の中に、無鋒の刺客が潜伏していることを知った父が、花嫁候補全員の抹殺を命じると、その理不尽な命令に背き、彼女たちを地下牢から逃がそうと奔走。力を込めた眼差しに正義感がみなぎる、魅力あふれるキャラクターだ。

そんな宮子羽と一目会った瞬間から惹かれ合う雲為衫を演じるのは、リンホーと「蒼蘭訣～エターナル・ラブ～」で共演したユー・シューシン。「蒼蘭訣」では愛らしさ全開のドジっ子ヒロインだったが、刺客を演じた今回は打って変わってクールで寡黙なキャラクター。深紅の花嫁衣裳姿も美しいが、全身黒の衣装に身を包んだ初登場シーンも絶世の美しさだ。

もとより、敵対組織に属する2人は決して結ばれることのない宿命を背負っているのだが、そうとは知らず雲為衫に惹かれていく宮子羽が切ない。涙ながらに偽りの生い立ちを語る雲為衫と、そんな彼女を愛おしそうに見つめる宮子羽。惹かれた相手を騙し続けなければならない雲為衫の置かれた身の上も過酷だ。

無数の提灯に照らされた花嫁候補の到着シーンなど目を見張る映像美、リンホーやシューシンの色気あふれる武侠アクションなど、見どころの詰まった本作。何よりも、これからの中国ドラマを引っ張っていくに違いないジャン・リンホーの眼福ショットも堪能しながら、手に汗握るラブサスペンスの行方を見守りたい。

文＝酒寄美智子

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