森川智之が大ヒット映画『トップガン マーヴェリック』でトム・クルーズの吹き替えを担当。トム、そして作品への思い入れを語る「『声が良かった』ではなく『トム、格好いいね』といってもらいたい」
2023.3.2(木)
2022年の大ヒット映画「トップガン マーヴェリック」が放送される。吹き替え版でトム・クルーズの声を演じるのはトム公認声優の森川智之。この作品は1986年に公開された「トップガン」の続編で、森川は2009年放送の「木曜洋画劇場」でトムの吹き替えを担当している。
「声優になりたいと思って勉強しはじめた頃に前作が劇場公開されました。元々洋画の吹き替えをしたいと思って始めたので、トムが演じるマーヴェリックの声を担当できたらいいなぁという気持ちはありましたね。当時は劇場での吹き替え版はなく、テレビで放送される際やビデオ化される時に吹き替えをするので、その時にできたら最高だろうなと思っていました。決まった時は全ての運を使い果たしたかもしれないと思いましたけど(笑)、うれしくて心の中でガッツポーズしていました」
そして続編でもマーヴェリックの吹き替えを続投!
「ヤンチャで、直感で操縦桿を握っていた一匹狼のマーヴェリックがどんな教官になっているんだろう。皆さん、そこを楽しみにされていたと思うんです。本来なら中将とかになっている年齢なのに大佐に留まってまだ操縦桿を握っている。エンターテインメント作品ですが、マーヴェリックがどう生きてきたのかを考えて30数年間を埋めてあげないと人間として薄っぺらく感じられてしまうんじゃないかと思って、アフレコ前に自分なりにいろいろ考えて臨みました」
吹き替え版は3月12日(日)に2作連続で放送される。
「吹き替え版を見ていただいて、『声が良かった』ではなく『トム・クルーズ、格好いいね』っていってもらえるのが僕にとっての最高の褒め言葉です。ぜひご覧いただいて、トムとマーヴェリックの成長の物語を楽しんでいただきたいと思います」
もりかわ・としゆき●1月26日生まれ、神奈川県出身。数多くのアニメ作品でキャラクターの声を演じるほかに、洋画ではトム・クルーズをはじめ、ユアン・マクレガー、キアヌ・リーブス、ブラッド・ピット、ジュード・ロウといった名だたるスター俳優の声を担当している。
取材・文=田中隆信 撮影=中川容邦 © 2023 Paramount Pictures.
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