宮沢氷魚の「エゴイスト」での存在感に称賛の声!これまでの出演作で小松菜奈ら共演者と作り上げた純度の高いラブシーン
2023.3.2(木)
リピーターや物販が完売する劇場が続出するなど、2月10日より公開中の映画「エゴイスト」に感動と絶賛の声が上がっている。鈴木亮平と宮沢氷魚が惹かれ合っていく恋人たちの空気感を細部までリアルに表現し、忘れがたい余韻を残す映画として完成した本作。まるで憑依するかのような鈴木の名演はもちろん、吸い込まれるような魅力を持つ宮沢の透明感にハッとさせられた人も多いのではないだろうか。
「エゴイスト」の恋人たちの姿を見ていると、鈴木と宮沢の相性の良さがひしひしと感じられるが、本作の特別映像において、鈴木は「氷魚くんは、自然と好きにならせてくれるような、素敵な人だった。彼がいないシーンでも、氷魚くんの笑顔や独特の可愛らしさが頭に自然とよぎった」とコメントしている。
その言葉にもあるように、宮沢の自然体な存在感には、どこか特別な力がある。これまでに宮沢が出演してきた作品群にも、相手役をより作品の世界へと引き込み、濃密な関係にある2人ならではの空気を醸し出している映画がある。その1つが、宮沢が映画初主演を務め、メ~テレ制作ドラマ「his~恋するつもりなんてなかった~」のその後を描いた映画「his」(2020年)だ。
3月6日(月)に日本映画専門チャンネルにて放送される「his」は、「愛がなんだ」(2019年)や「窓辺にて」(2022年)など良質な恋愛映画を数多く手掛ける今泉力哉監督が、同性同士のカップルを主人公に据えて紡ぎ出すヒューマンドラマ。
高校時代に江の島で出会い、恋人関係に発展した迅(宮沢)と渚(藤原季節)。将来への不安を感じた渚から一方的に別れを告げ、8年が過ぎた頃。ゲイだと知られることを恐れて東京の会社を辞め、田舎町でひっそりと暮らしていた迅のもとを、再び渚が訪ねてくる。突然の再会に戸惑う迅、そして6歳の娘・空を連れてかつての同性の恋人の前に姿を現した渚。2人は葛藤を互いにぶつけ合いながら、周囲の人々への理解を求めて奮闘していく。
宮沢は、静かな佇まいやはにかんだ笑顔と共に迅の純粋さを表現した。この繊細でピュアな輝きも、宮沢の持つ特別なパワーだろう。突然自分のもとを去った渚への怒りと悲しみを爆発させる場面は、迅の一途さに釘付けになる。渚の涙ながらの告白も胸を打つなど、宮沢と藤原が豊かな表現力で純度の高いラブシーンを作り上げている。
また、吉本ばななが初期に発表したベストセラーの短篇をマレーシア出身のエドモンド・ヨウ監督が映画化した「ムーンライト・シャドウ」も、見逃せない1本。
「his」と同様に3月6日(月)に日本映画専門チャンネルで放送される本作は、ある日突然に愛する人を亡くした主人公のさつき(小松菜奈)が、死者ともう一度会えるかもしれないという不思議な現象"月影現象"を知り、哀しみをどう乗り越えるのか、どうやって未来に進んでいくのかを描くラブストーリー。宮沢は、さつきの恋人で、急逝してしまう等を演じた。
どのシーンを切り取っても絵画のような美しさのある本作だが、さつきと等の出会いの場面も格別だ。
鈴をなくしたさつきと、鈴を拾った等が出会い、目と目があって恋に落ちる。視線が絡み合い、一瞬にして恋をした2人の心情がビビッと伝わってくるため、彼らだけでなく観客もドキドキしてしまうこと請け合いだ。等の包み込むような穏やかさも、宮沢自身の持つ雰囲気とぴたりとハマっており、その儚さ、優しさがさつきの記憶に染み渡っていくという説得力も十分だ。
相手と交わす視線や笑顔、空気感で、観客の心を掴むラブストーリーを生み出す宮沢氷魚。「エゴイスト」への評価が高まる今、「his」や「ムーンライト・シャドウ」で、ぜひ彼の役者としての真価を目撃してほしい。
文=成田おり枝
放送情報
ムーンライト・シャドウ
放送日時:2023年3月6日(月)21:00~
his
放送日時:2023年3月6日(月)22:45~
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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