チェ・ウシクが複雑な心の内と変化を体現!「その年、私たちは」のヒットも記憶に新しい実力派のギャップ
2024.5.24(金)
韓国きっての若手実力派俳優の一人として注目を集めるチェ・ウシク。第92回アカデミー賞(R)で4冠を受賞したポン・ジュノ監督作「パラサイト 半地下の家族」(2019年)では、半地下住宅で暮らす貧しいキム一家の長男ギウを演じ、存在感を発揮した。近年では2021年のラブコメディドラマ「その年、私たちは」のヒットも記憶に新しい。一方で、今年Netflixで配信された犯罪サスペンス「殺人者のパラドックス」にも出演。一見平凡ながら意図せず人を殺してしまったことを機に次々と殺人を繰り返すことになる青年を演じ、そのギャップが話題を呼んだ。
ますます俳優として演技の幅を広げているウシクだが、本格的なクライム・サスペンスに挑んだのが日本の傑作警察小説を映画化した「警官の血」(2022年)だ。6月9日(日)にムービープラスで放送される本作は、警察組織の闇を描く予測不能なクライム・サスペンス。「このミステリーがすごい!」第1位に輝いた佐々木譲による同名小説を原作に、ウシクら韓国映画界の実力派キャストで映画化された。
(C) 2022 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEEYANG FILM. All Rights Reserved.
ある夜、一人の警官が殺害された。事件の黒幕として疑いがかかったのは、広域捜査隊のエース刑事パク・ガンユン。殉職した警官の父を持つ新人刑事チェ・ミンジェは、彼の内偵調査をすることに。広域捜査隊に配属され、裏社会に精通しながら違法捜査を繰り返すガンユンの姿を目の当たりにする。彼のやり方に戸惑いながら捜査をする中で、警察内部の秘密組織やその裏に隠された不正行為、父の死の真相に迫っていく。
ウシクはドラマだけでなく前述の「パラサイト 半地下の家族」をはじめ大ヒット映画にも出演してきたが、優しげな目元と自然な佇まいで平凡さも狂気さえも表現し、どこにでもいそうでいない存在感を放っていた。今作でウシクが演じたミンジェは、父の血を受け継ぐ骨の髄まで原理主義者という若き刑事で、祖父から続く"警官の血"が流れているという理由で内偵任務を命じられる。任務を果たしたら父の死に関する極秘ファイルを見せると言われ、エース刑事ガンユンの身辺調査に乗り出す...。
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出処不明の巨額の捜査費を使って高い検挙率を誇る彼に、疑惑の目を向けながら行動を共にするミンジェ。気弱そうに見えるが融通の効かない面も持つ彼は自分の正しさを貫き、先輩と衝突することも。しかし、事件解決のために裏社会とも繋がり違法捜査を行なうガンユンに戸惑い、自身の中の"正義"が揺らぎはじめる。
父への複雑な思いを抱え、ガンユンを調べるほど葛藤が生まれ疑惑が深まることに。組織の闇に足を踏み入れてしまったミンジェには、予想を裏切る陰謀が待ち受ける。ガンユンを問い詰めるシーンでの悲哀や怒りを湛えた瞳、真相にたどり着き闇に向き合う強さを宿す真剣な眼差し...。複雑な心の内とその変化が表情から自然と伝わり、"真の警官"とは何か、迷い悩める青年をウシクがリアリティを持って体現した。
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また、エース刑事パク・ガンユンを「悪いやつら」(2012年)や「お嬢さん」(2016年)で知られる実力派チョ・ジヌンが熱演。他にもパク・ヒスンやクォン・ユル、パク・ミョンフンなどの演技派俳優が集結し、演技合戦を披露した。これまでにない一面を見せたウシクをはじめとするキャスト陣によって、見応えのある骨太なサスペンスに仕上がっている。
文=中川菜都美
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