柄本佑が濃密な人間ドラマで見せた熱演!大河ドラマ「光る君へ」につながる大人の恋愛模様
2024.5.23(木)
紫式部の半生にフォーカスした現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」で、光源氏のモデルともいわれる藤原道長を演じ、注目を集めている柄本佑。平安の貴族社会で最高の権力者として名を残した道長を、独特のたたずまいで魅力的に表現しており、紫式部役の吉高由里子とのラブシーンはSNS上をざわつかせた。
この"大人の恋愛模様"にもつながるような扇情的なラブシーンが話題となった過去の出演作で、共に荒井晴彦監督とのタッグとなったのが「花腐し」と「火口のふたり」だ。
(C)2019「火口のふたり」製作委員会
荒井晴彦監督といえば数多くの脚本を手がけ、「遠雷」(1981年)、「Wの悲劇」(1984年)などで日本アカデミー賞優秀脚本賞を4度受賞した日本映画界を代表する脚本家の一人。多くの作品で現代社会における男女の心と体のつながりを描いてきた。
荒井にとって3度目の監督業へのチャレンジとなった2019年の「火口のふたり」は、直木賞作家・白石一文が東日本大震災をきっかけに人生を見つめ直しながら執筆したという小説が原作。数年ぶりに再会したかつて恋人同士だった男女が、抑えきれない感情に身を任せていく様子を、柄本と瀧内公美の共演で描いた人間ドラマだ。
柄本が演じるのは、妻子に捨てられたうえに仕事もうまくいかず、東京で無為な日々を送る男・賢治。元カノ・直子(瀧内公美)の結婚を機に秋田に帰省し、5年ぶりの再会を果たすと深みにハマってしまう。
無気力でだらしなくも、どこか惹きつけられるような色気を放つ人物像をナチュラルに体現している柄本は、ロマンポルノ出身の荒井監督ならではの情愛描写にも体当たりでチャレンジ。激しく求め合う様子から、行為後のさりげない会話まで、リアリティのある官能シーンを瀧内と共に作り上げた。
(C)2023「花腐し」製作委員会
一方の「花腐し」(2023年)は、松浦寿輝の小説をベースにピンク映画界の斜陽など荒井監督が自らの経歴を投影しながら大胆なアレンジを加えた1作。柄本に加え、綾野剛、さとうほなみが名を連ね、2人の男と1人の女の奇妙な縁が綴られていく。
食うや食わずの日々を送る映画監督の栩谷(綾野剛)は、同棲していた女優の祥子(さとうほなみ)が別の監督と心中したことを知る。後日、大家の頼みであるアパートに居座る住人の立ち退き交渉に出向いた栩谷は住人の伊関(柄本)という出会うと、話を交わすうち、互いに同じ女性を愛していたことを知る。
怪しげなムードを放つ伊関は売れない脚本家で、タバコを片手に祥子の思い出を語る際の影を感じさせる表情など、そこはかとない哀愁が漂っており、思わず視線を奪われる。貪り合うようなさとうとのハードなベッドシーンなど、柄本にしか出せないような独特の色気を本作でも発揮し、作品に生々しさをもたらしてみせた。
(C)2023「花腐し」製作委員会
「光る君へ」でも心がざわつくような色気で視聴者を魅了している柄本佑。実力派としてチャレンジングな作品にも精力的に出演してきた彼の過去の熱演を、今こそ振り返っておきたい。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
花腐し
放送日時:2024年6月16日(日)22:00~
火口のふたり
放送日時:2024年6月17日(月)23:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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