草なぎ剛が初のパニック映画に挑んだ「日本沈没(2006)」
2024.5.17(金)
NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」や、鬼才・白石和彌監督とタッグを組んだ新作映画「碁盤斬り」など、30年以上にわたって第一線で活躍し続けている俳優・草なぎ剛(※草なぎの「なぎ」は正しくはゆみへんに「剪」)。最近も高倉健主演のパニックアクション「新幹線大爆破」のリブート版に主演することがアナウンスされたばかり。その際に「樋口真嗣監督との18年ぶりのタッグ」という文言がニュースに躍ったが、その18年前にタッグを組んだ作品こそSF小説界の巨匠・小松左京の原作小説を映画化した「日本沈没(2006年)」である。この注目の作品が5月にWOWOWプラスで放送される。
大規模な地殻変動と温暖化の影響で、日本列島が沈没してしまうことが明らかになった時、人々は"生きる"ということにどう向き合うのか―。1973年3月に発表された原作小説は一大ブームを巻き起こし、その年の暮れには森谷司郎監督、藤岡弘主演で映画が公開され、大ヒット。さらに映画公開と前後してラジオドラマ版・コミック版・テレビドラマ版も制作されるなど、メディアミックスの先駆け的な作品としても注目された。
それから30年以上の時を経てリメイクされることとなった本作は、防衛庁・陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊・東京消防庁・海洋研究開発機構(JAMSTEC)などが全面協力。パニックシーンはもちろんのこと、危機管理考察と徹底した検証をもとに、国土が沈没していく過程を、自然・政治・経済など、あらゆる角度からリアルに描いていった。
(C)2006 映画「日本沈没」製作委員会
本作は草なぎにとって初のパニック映画となったが、彼自身、撮影は非常にハードだったと振り返る。特にオープニングの大震災のシーンは、群馬県高崎市の「ビール工場」跡地におよそ1カ月かけて組まれたオープンセットを使って撮影。そこでの激しい爆風と、炎が迫り来る迫力の爆破シーンでは草なぎも「すごい!」と驚きを隠せなかったという。もちろん安全には最大限に配慮された上で、スタッフからも「絶対に火はこないから大丈夫」と言われてはいたが、その迫力は凄まじいものがあったといい、「火がどんどん押し寄せてきて怖かった」と振り返った。その言葉通り、オープニングでの迫力ある映像には注目だ。
映画化にあたり、原作者の小松左京は「主人公を草なぎくんが演ってくれればいいと思っていた。現実となって嬉しく思う」とコメントを寄せていた。また草なぎ自身も、小学校時代に学校の先生から「日本沈没」の話をしてもらったことがあり、その時の教師が黒板にプレートの絵を描いて説明するさまが「今、思えば田所博士みたいな感じで説明してくれた」と振り返るほどに、「日本沈没」という作品は印象的だったという。
本作で草なぎが演じたのは、深海調査を行う潜水艦「わだつみ<6500>」のパイロット小野寺俊夫。彼自身、「小野寺が少しずつ変わっていく過程を大切に演じた」と振り返る通り、はじめは海へ潜ることだけが生きがいで、それ以外のことに関してはどこか消極的だった彼が、やがて"守りたい"と思える人たちと出会い、成長していくさまを好演している。
文=壬生智裕
放送情報【スカパー!】
日本沈没(2006)
放送日時:2024年5月18日(土)21:00~ほか
チャンネル:WOWOWプラス
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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