吉岡秀隆の柔和な笑顔と強い信念を感じさせる演技に引き込まれる「連続ドラマW トクソウ」
2024.5.15(水)
吉岡秀隆が主演した連続ドラマ「トクソウ」が6月9日(日)からWOWOWプラスで放送される。吉岡が演じるのは、東京地検特捜部に配属されたばかりの検事・織田俊哉。柔和な雰囲気から、事務官には"素朴で不器用"と揶揄されるも実はめっぽう芯が強く、信念は頑として曲げない強さがある。そのため、長年特捜部で辣腕を振るってきた副部長・鬼塚(三浦友和)にも臆することはなく、何度も繰り広げられるバトルは本作の見どころの1つであり、さらに特筆すべきは特捜内部の実態や捜査手順のリアルさだ。
(C) 2014 WOWOW INC.
物語はゼネコン汚職事件と不可解な殺人事件を柱としているが、そこに関わる捜査員たちの動きもセリフも妙にリアルなのだ。それもそのはず、原作「司法記者」を手掛けた由良秀之は、元東京地検特捜部検事なのだから。この"重厚感たっぷりの役者陣×圧倒的なリアリティーの社会派サスペンス"が面白くないはずがない!
数年の地方廻りを経て、念願の東京地検特捜部へ配属された織田は、大手ゼネコンと政治家の汚職疑惑を担当することに。意気揚々と捜査会議に参加するが、指揮を執る鬼塚の頭には既にシナリオが出来上がっており、ろくに調べもせずに取り調べに持ち込もうとしていた。その強引なやり方に異を唱えるも相手にもされず、ほかの検事たちからは「調子に乗るな」とたしなめられる織田...。そんな中、大学時代の恋人・桜井智子(真飛聖)と再会。今は新聞社に勤め、社会部の記者として検察に通う毎日だと言う彼女は、独自に取材を進め汚職のカギを握る人物にたどり着いていく。
(C)2014 WOWOW INC.
そして、汚職に関わったとされるゼネコン会社の社員の取り調べが始まった。鬼塚の強引さはさらに増し、担当検事たちは罵声を浴びせたり、弱みを握り脅したりと横暴なやり方で精神的に追い詰め、鬼塚のシナリオに沿った調書を作り上げていく。一方、織田だけは「捜査される人にも家族がいる」と語り、丁寧に取り調べを進める。その結果、織田が担当した一ノ瀬(二階堂智)は「信じてくれている家族のためにも、なかったことをあったとは言えない」と容疑を全否定。これに激怒した鬼塚は織田を担当から外してしまう。それでもあきらめきれない織田が単独で捜査をしていくと、鬼塚のシナリオに矛盾点があることに気づく。
(C)2014 WOWOW INC.
重厚な映像から漂うダークな雰囲気、照明から小道具まで細部にも感じられるリアリティーさ。そこに、吉岡や三浦をはじめ、佐野史郎、長谷川朝晴、吉沢悠、でんでん、松重豊など芸達者な役者たちが加わり、それぞれの正義をかけ、命も狙われる衝撃の展開へと突き進んでいく。1話約50分はあっという間で、次が気になって仕方がない。その中心となる吉岡演じる織田は、怒涛の展開の中でも静かにコツコツと、ただ確実に真実に近づいていく。"弱者に寄り添い、権力に屈しない"その実直な姿はついつい応援したくなる。柔らかい笑顔の奥にある強い信念を感じさせる芝居は、まさに吉岡秀隆の真骨頂ここにあり!と言わんばかりだ。
文=石塚ともか
放送情報【スカパー!】
連続ドラマW トクソウ #1~5(全5話)
放送日時:6月9日(日)14:30~ほか
放送チャンネル:WOWOWプラス 映画・ドラマ・スポーツ・音楽
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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