舘ひろしと柴田恭兵が初放送から12年後の「あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル'98」でも変わらず演じるタカ&ユージの黄金コンビ
2024.5.4(土)

80年代を代表する刑事ドラマとしてその後の作品に絶大な影響を与え、もはや説明不要ともいえる人気を誇る「あぶない刑事」。タカ&ユージの愛称で親しまれる黄金コンビを生み出した本作は1986年放送のTVシリーズから始まり、続編のドラマや7作に及ぶ劇場版が製作され、昭和から平成へと世代を超えて愛されてきた。

(c)1998セントラル・アーツ/日本テレビ
そして令和の時代を迎えた2024年、前作から8年の時を経た劇場版最新作「帰ってきた あぶない刑事」の公開が決定。前作「さらば あぶない刑事」で"あぶ刑事"ワールドとの別れを惜しんだファンにとっては涙の再会となることだろう。最新作の公開が待ちきれない今、過去作を振り返りタカ&ユージの勇姿に浸るのも一興だ。
今回は、1998年に放送されたスペシャルドラマ「あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル'98」を取り上げてみたい。
「あぶない刑事フォーエヴァー」は、一連のストーリーの前編をドラマで、後編を映画で描くという画期的な構成で製作キャラクターとテンポの良い展開、スタイリッシュな雰囲気はそのままに、冷酷無比な国際テロ組織のメンバーを敵に据えることでスケールアップが図られている。
TVシリーズ放送当時に30代後半だった舘ひろしと柴田恭兵は、10年の時を経て40代後半に突入。近年"イケおじ"が人気を集めているが、この両名においてはそんな軽薄なラベリングがはばかられるほどに濃厚なダンディ&セクシーな雰囲気を醸し出している。

(c)1998セントラル・アーツ/日本テレビ
そんなタカ&ユージの名物であるコミカルなやり取りはドラマの冒頭からフルスロットルだ。最初のシーン、豪奢なワインバーで盃を傾ける2人。といってもタカ(舘ひろし)はじっくりと赤ワインを味わいながら女性ソムリエにキザな一言を放ち、ユージ(柴田恭兵)はそんなタカを小馬鹿にしながらシャンパンをがぶ飲みしている。互いにチクチクと言い合ういつものやり取りに視聴者がニマニマしていると、偶然居合わせた強盗犯との銃撃戦が勃発する。店員を人質に取り「撃てるもんなら撃ってみろ」と豪語する強盗犯に、容赦なく銃弾を浴びせかける2人。軽快なBGM、飛び散るワイン、サングラスのまま余裕たっぷりのタカ&ユージ。視聴者のニマニマが拍手喝采に変わるシークエンスだ。

(c)1998セントラル・アーツ/日本テレビ
コンビっぷりが拝める見せ場はドラマ中盤にも登場する。彼らが勤める港署がテロ犯に襲われるという危機的状況の中、2人が互いに「タカ!!」「ユージ!!」と叫び合うシーンだ。一触即発な場面ながら、そう呼び合う2人のやり取りは限りなくコミカル。ギャグにしか見えないオーバーなトーンに思わず吹き出してしまうが、視聴者をシラけさせない絶妙なバランスが成立しているのは舘&柴田の妙技ゆえだろう。
緊張感がピークに達する中での緩急と、その掛け合いからにじみ出る揺るぎない絆、そしてお待ちかねのガンアクション。これこそがタカ&ユージだけが持つ魅力であり、名バディとしてドラマ史に名を刻まれる所以といえよう。
この他にも、バイクを走らせながら銃を撃つタカや、犯人を追っての"ユージ走り"など、ファンおなじみのアクションもてんこ盛りだ。「寄る年波には勝てない」とユージがぼやいていたが、なんと最新作「帰ってきた あぶない刑事」でも両名の"あぶ刑事"アクションは健在な模様。舘ひろしと柴田恭兵が演じるタカ&ユージが刻む新たな歴史に、胸が高鳴るばかりだ。
文=本永真理奈
放送情報【スカパー!】
あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル'98
放送日時:5月26日(日)20:45~
放送チャンネル:ホームドラマチャンネル 韓流・時代劇・国内ドラマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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