玉山鉄二の圧倒的な「泣き」の演技に胸を打たれるシーンも!NHK連続テレビ小説「マッサン」
2024.4.30(火)

クールなビジュアルと圧倒的な演技力に裏打ちされた幅広い役柄で、観る者の記憶に残り続ける俳優・玉山鉄二。彼の魅力がさらに知れ渡るきっかけとなった作品が、2014年に主演を務めたNHK連続テレビ小説「マッサン」だ。
明治から大正へ、大阪が日本一華やかなりし時代。海外から洋酒も輸入され船場商人たちが活況を呈し、新しい時代の息吹を感じさせるワインや洋酒の製造が始まっていた中、不可能だと言われていた初の国産ウイスキー製造のために、大阪から本場スコットランドへと単身で渡った男・亀山政春(玉山)。2年間の修業を終え、本場の技術とスコットランド人の妻・エリー(シャーロット・ケイト・フォックス)を伴い、帰国する政春だったが、その前途は波乱模様で...。

「初の国産ウイスキー製造」という夢を追いかける不器用な夫と、国や文化の違いに翻弄されながらも夫を支え続けた妻。彼らの愛と笑いに満ちた半生を美しい風景と共に描き出した本作で、玉山は主人公のマッサンこと政春を演じた。
1971年のウイスキー蒸留所で行われている祝賀式典で、年老いたマッサンがこの場の主役となるウイスキーを作り上げるまでの波乱の日々を思い返す。そんな初登場シーンで、玉山は特殊メイクで見事な老人へと変身。髪やひげだけでなく、まつげの先も白く染めるというこだわりぶりを見せた。そして、今は亡き妻・エリーの遺影を懐かしそうに見つめながら、彼女と共に日本へ帰国した時から、今に至るまでの美しい日々を回想する、という物語が展開していく。
回想シーンの冒頭で玉山が演じるのは、妻・エリーを伴い、帰国する50年前のマッサン。日本では「蛍の光」という名で親しまれているスコットランド民謡「オールド・ラング・サイン」を、エリーのことを優しく見つめながら歌う。20代のマッサンを演じるために、撮影当時34歳だった玉山は、「役作りで体を絞ってクランクインした」とコメント。そんな玉山の役者魂の爆発により、20代のマッサンは、胸に夢と希望を抱え、気力・体力共に満ち溢れている青年だと一目で視聴者に伝わるほどのエネルギッシュなオーラを纏っている。

エリーと共にいる時は、「日本という異国で心細いであろう妻を守らないと!」という気負いが感じられるマッサンだが、実家の最寄り駅のホームでエリーから「お父さん、お母さん、私に会うの楽しみにしてくれているでしょ?」と尋ねられると、「しまった!」と言わんばかりに、思わず手にしていた荷物を落とし、立ち止まって口元を押さえてしまう。このシーンから始まる、玉山によるコミカルな仕草やクルクルと変わる表情などの演技が、本作の明るく前向きな雰囲気を視聴者に強く印象づけているのだ。
日本に生活の基盤を移したマッサンとエリーが地元・広島を離れ、マッサンの以前の職場のある地が舞台の「大阪編」、ウイスキー誕生の地でもあり、エリーの故郷でもあるスコットランドを思わせる新天地での奮闘を綴る「北海道編」と、50年にわたる夫婦の二人三脚を確かな演技力で表現した玉山。中でも、病床にいたエリーから「私が天国に行ってから読んで」と渡されたラブレターをマッサンが読むという、物語のクライマックスシーンで玉山がみせる圧倒的な「泣き」の演技には、誰もが引き込まれ、思わず涙してしまうだろう。
ヒロインのエリー役を務めたシャーロット・ケイト・フォックスの清楚な美貌やナチュラルな演技も見逃せない、愛と感動の家族の物語。玉山の名演技に注目しながら、全150話を最後まで堪能してほしい。
文=中村実香
放送情報【スカパー!】
連続テレビ小説 マッサン
放送日時:2024年5月9日(木)11:00~ほか
チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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