にじさんじ・叶、葛葉がChroNoiRとして迎えた活動6周年の気持ち「今、一番仲良いしね」「仲の良さ、更新し続けているからね」
2024.4.25(木)
VTuberグループ「にじさんじ」に所属する、叶と葛葉による2人組ユニット・ChroNoiR。YouTubeでのゲーム配信を中心に雑談や楽曲配信など、2018年から現在まで精力的に活動を続けている彼らの初ワンマンライブ「ChroNoiR One-Man Live "Welcome to Wonder Wander World"」が2024年4月20日に大阪城ホールで開催された。
ステージ上のスクリーンに謎めいた扉の前に、ゴージャスなステージユニット衣装を身にまとった叶と葛葉が姿を現す。超満員の観客が一斉に歓声を上げる中、2人が手を差し伸べると、扉は静かに開き、その向こう側にある光がステージを埋め尽くし、ライブタイトルとバンドメンバーのシルエットが浮かび上がる。ドラムがリズムを刻んだ瞬間、スクリーンはアンティークな洋館にたたずむChroNoiRへと早変わり。そしてライブタイトルにもなった2ndフルアルバムCD「Wonder Wander World」のオープニングトラックでもある「Wanderers」で、抜群の相性を誇る繊細な歌声を響かせ、ドラマチックなChroNoiRワールドへ観客を誘う。続く「Stereochrome」ではエレクトロ・スウィングに乗せ、ラップやダンスを披露。「ブラッディ・グルービー」ではリニューアルしたダンスで観客を魅了した。


この日初のMCでは、葛葉が「ちょっと人多すぎでしょ!」と大興奮。叶は「ChroNoiRを結成した時から『ワンマン(ライブ)したいね』という話は都度都度してきましたが、叶いました!」と笑顔を浮かべた。そして、叶が「一緒に疲れましょう。一緒に楽しみましょう」と客席に呼び掛けてから、この日のライブグッズでもあるマフラータオルを手にハイテンションナンバー「カオティックライバー」で会場の温度をさらに上昇させる。
ダンサーを招いての「LET IT BURN」ではパワフルなロックサウンドに乗せ、ハードなボーカルを聞かせた彼らの顔から、汗が流れる場面も。「奇祭狂祭」ではフラッグを使ったパフォーマンス、叶が運転するジープに乗ってステージに現れた「ロデオ」では、黒をベースとした「にじさんじ」共通衣装で登場。曲間では、叶がChroNoiRの初ライブとなった2019年10月に幕張メッセにて開催の「にじさんじ Music Festival ~Powered by DMM music~」でも、同曲が歌われたことに言及。葛葉が「この4年半の成長、見てもらいますか! 今日一番の歓声ください!」と観客に呼び掛けると、会場は大声援に包まれた。


ライフルやマシンガンを手にしたワイルドな演出が印象的な「Not For You」に続く、「Buddy & Wilderness」では、シークレットゲストの笹木咲、壱百満天原サロメ、星川サラと共に熱い歌声を披露。彼女たちの登場に、会場はさらにヒートアップした。

それぞれのアーティスト衣装に着替えてのコーナーでは、叶の「K/D Dance Hall」、葛葉の「Black Crack」と、ソロ曲を二人で歌唱。叶は通常衣装のYシャツスタイルに、葛葉はソロイベント「Kaleidoscope」でお披露目した衣装に着替えての「Predawn」「VVS」で、大人の色気が漂うダンスを披露した彼らは、続く「Torpor」「フェイカー」でも、スタンドマイクを使ってのセクシーなパフォーマンスで会場を魅了した。最後のMCでは、ChroNoiRの活動が6周年を迎えたことに触れ、叶の「6年続けられるってすごい。僕ら仲悪くなったら終わりだからね」との言葉に、葛葉が「仲良いね、今」と無邪気に反応。叶が「今、一番仲良いしね」と言うと「仲の良さ、更新し続けているからね」と葛葉が応えると、会場からは歓喜の声が沸き上がった。


2ndフルアルバムCDと同じく、ドラマチックなラブバラード「Twilight」で本編を締めくくった後、熱いアンコールに応え、初期通常衣装の部屋着とジャージ姿で再びステージに現れた二人。ChroNoiRとして初めてカバーした記念すべき楽曲「終末じゃない」を披露。そして、再びステージ衣装に着替え、「Lily」をドラマチックに歌い上げ、初のワンマンライブは大成功のうちに幕を下ろした。
文=中村実香
©ANYCOLOR, Inc.
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